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エコ~るど京大

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こんにちは、エコ~るど京大・白井亜美と申します。今回、このSDGsインタビューのテーマは「身近な多様性」です。幸か不幸か私たちは本当に一部しか世界を認識できません。だから考えも行動も「不十分ではないか?」という指摘から逃れることはできません。ですがそれでも「自分は一人前のひとりの人間だ」と思って、毎日生き、いろんなことを考えるのではないでしょうか。私たちもまだまだ未熟ですが、隣にいる人がどれくらい自分と異なる見方を持っているか、ここに少しでも触れていただけたら幸いです。

 

 

インタビュー日:2019年12月26日

回答者:谷合敬太(京都大学法学部OB/エコ~るど京大OB)

 

 

Q:Goal03「すべての人に健康と福祉を」のなかで興味のあるテーマは何ですか?

 

健康寿命が延びていることについてです。これはある種のアンチテーゼみたいなものだと考えています。生命という観点から見たときにはいいことだと感じる一方、社会の整備が追い付いていないのではないかと思っています。例えば雇用に関して、昔は大学を卒業して会社に入ってリタイアという「学生、社会人、老後」という3分割の人生設計が一般的でした。しかしこれからはそうではなくなる可能性が高いのではないかと思います。このことは喫緊の課題なのではないでしょうか。若い人は自分が100歳まで生きる、60歳以降もシニアの人材として働いていくということを前提として、それに合うような生き方をしなければならない、と思います。三分割の人生設計にとらわれてしまった場合、会社リタイアするときに何もすることがない、お金もない、と路頭に迷う可能性が高いのではないでしょうか。死に至るところまではいかないとしても、お金がなく生活に苦しむ人が増えると社会不安につながると思います。すると社会不安を煽る右翼ポピュリズム政党が出てきたり、それによって国の方向性が経済以外の面でも歪んでしまったりしかねないと感じます。

 

 

Q:SDGsが2030年までの目標達成を掲げていますが、この「健康寿命」問題は2030年へ向けてどうなっていくものだと想定していますか?

 

先ほどは問題点を強調してきましたが、一方で意外と未来は明るいものになっていくのではないかと考えています。ミレニアル世代よりも上の世代の人は貯金が善であると考えてきたかもしれませんが、それでは限界があると気が付き始めていると思います。今までと違う動きをしなければいけない考える人が増える裏返しとして、そういった人々のニーズをうまくひろった事業がどんどん生まれていくと思います。

 

 

Q:今までのインタビューの中で度々登場していますがこの2000万円問題をどうみていますか?

 

2000万円という具体的な数字は抜きにして、老後、年金以外に資金が必要であることは当たり前だと僕は思ってしまいました。ですが僕らの親の世代などは典型的な3分割世代で、良い大学、良い会社、典型的な日本型雇用制度の下で、定年まで勤めるのがベストの選択肢であるといった考えの人が依然として多いと思います。でも実際に日本の企業がどうなっているかというと、役職のないシニア人材を早期退職させるなど、年功序列型雇用制度の限界の一端が見てとれます。3分割であったがゆえにそこに浸かってきた人、成長を重視してこなかった人が排除されうる環境になっている。年功序列型以外の雇用形態を採用する企業が増えてきたとはいえ、この危機的状況に気づいてさえいない人は依然として多いのではないでしょうか。ここまでは暗い話になってしまいましたが、実力がある人には多くの機会が与えられるようになるという意味では、大きなチャンスにもなると思います。そういう意味で、僕は将来にわくわくしています。自分が発揮している価値に対して、それが正当に評価されていると目に見える指標が整備されることが、大事だと思います。

 

Q:この「健康寿命」問題を考えるにあたって主体はどこにあると思いますか?

 

どこから生まれるものだという確固たる主体はありませんが、僕が考えた論点は健康寿命が伸びていることが前提となるので、日本や欧米諸国などを中心とする長寿国ではないかと思います。

 

 

Q:そのテーマに向き合ったときに「SDGs」はどのように関わりそうですか?

 

SDGsの理念は素晴らしいですし、僕はSDGsの「誰も取り残さない」とか結構好きなのですが、一方現実は競争社会で、少し遠いような気がしています。「誰も取り残さない」と言っていたら負けてしまう世の中で、勝たなきゃ富は生まれないし豊かに暮らせない。まずはそこを変えていく必要があるのではないでしょうか。

 

 

Q:谷合さんは今後どう関わっていくつもりですか?

 

僕はコンサルタントとして働きますが、SDGsを達成するために今仕事しているとは感じないのではないかと思います。ただ、クライアントの課題を解決し、プロジェクトを終えたときに、「僕が成し遂げたことが結果的にSDGsつながっている」と実感するのではないかなと思っています。要するに、SDGsは目的になるのではないでしょうか。クライアントの期待に応えることは絶対条件ですが、その先に、世の中をよくしたと感じられる結果を求めていきたいですね。

 

 

 

Q:最後に、Goal03を一言でいうと何ですか?

 

「Seeds of happiness」

 

仕事の幸福、人間関係の幸福、経済的な幸福、身体的な幸福、地域社会の幸福…幸せの要素には様々なものがありますが、人間にとって、健康は幸せの根源であると思われます。医療、保険など人は健康に伴う安心には特に高い対価を出します。生命体である以上、健康はないがしろにすることはできないですし、それは今後も変わることはないでしょう。これらの理由から、幸せの種(Seeds of happiness)と定義しました。

 

 

 

(以下白井のコメント)

ありがとうございました。

私たちは経験や情報が充分であるかどうかにかかわらず、勝手に判断したり評価したりしてしまうのではないでしょうか。どれだけたくさんの情報を集め、経験を積んでも考える時点ですべてのことを考慮して最善の方法を選択する、表明することはできません。経験や思慮に富んだ方が周りで傷つくひと、悲しむ人は少なくなるかもしれないですが、どこまで頑張っても「不十分」なわけです。これらの点で「若者は未熟だ」という意見には賛成します。しかし自分にはまだ触れられない領域があるのを自覚した上で、考えるものは考ますし、それはその時点での経験を最大限に活用した論理的なものであるわけです。つまりそういった考えはその人にとっては正当だと思えるようなものではないでしょうか。小学生だったころに自分のことを立派な一人前の人間だと思っていたために、大人が子供扱いすることに気づかなかったり、反発したりしたように、です。であれば大切なことは、こういうことを正しいと考える人間がいる、そう考えさせている何かしらの背景があるという事実を認識することではないでしょうか。そして相手の意見が異なると感じてもそう考えるもっともな理由があるかもしれないと立ち止まってみることで、一見受け入れられないような他人の考えの「目的」が共通していることに気が付けるのではないでしょうか。


こんにちは、エコ~るど京大・白井亜美と申します。今回、このSDGsインタビューのテーマは「身近な多様性」です。幸か不幸か私たちは本当に一部しか世界を認識できません。だから考えも行動も「不十分ではないか?」という指摘から逃れることはできません。ですがそれでも「自分は一人前のひとりの人間だ」と思って、毎日生き、いろんなことを考えるのではないでしょうか。私たちもまだまだ未熟ですが、隣にいる人がどれくらい自分と異なる見方を持っているか、ここに少しでも触れていただけたら幸いです。

 

 

インタビュー日:2020年1月3日

回答者:奥野真木保(京都大学農学部3回生/エコ~るど京大)

 

 

Q:Goal02「飢餓をゼロに」の中で興味のあるテーマは何ですか?

 

日本人は食べ物の大半を日本で育てられない、外国から輸入される食品に頼り過ぎている状況です。スーパーなどで輸入された食料も簡単にそして安く買えるために、「輸入が絶たれてしまったら何も食べるものが無くなるかもしれない、または今の食生活を続けることはできなくなるかもしれない」という危機感をほとんどの日本人は持っていないのではないでしょうか。

 

 

Q:どうしてあなたは(他の人が持っていないと感じている)危機感を持っているのだと思いますか?

 

世界に目を向けてというだけでなく、自分の家の身の回りで危機を感じるからこそ今の状況に対して危機感を持っているのではないかと思います。

下宿して食べるものを自給せずにスーパーなどで買っていますが、実家では家族が野菜を作り、食べる野菜の大部分を自給しています。野菜を育てる環境があっても実家の周りでは高齢化が進み、自分で食材を作っている人が減っていること、どんどん皆が田んぼや畑をやめていくことを実感していました。自分が小学生の頃は田んぼだったところが気づいたら畑になっていて、また気づいたら畑もやめていたということもありました。このようなことを体験することでこのまま米や野菜を作ることをやめてゆくと食料を輸入できなくなったときにどうするのか、危ない状況ではないかと危惧するのだと思っています。

 

 

Q:SDGsが2030年までの目標達成を掲げていますが、この「日本の食料自給率」問題は2030年へ向けてどうなっていくものだと想定していますか?

 

現状ではまだ多くの人が認識し、解決に向けた行動をとっている問題ではないと思います。しかし近い将来に何か問題がおこり、ある食品の価格が急激に高騰して苦しむ。そして多くの人が「やばい!」と行動を起こすという瞬間がくるような気がしています。この時に多くの人が今の食糧自給の状況をどうにかしなきゃと思い、意識や行動が変わりはじめるのではないかと想像しています。農業自体を始める人が急激に増えるような大きな変化は急に起こるとは思えないです。それよりはむしろ解決の契機となる出来事を徐々に認識する人が増え、緩やかに解決に向かってゆく、解決しなければいけない状況に追い込まれていくという気がします。それはじわじわ気温が上がったり、異常気象が続いたりして皆が少しずつ危機を感じ始めていることと似ているかと思います。問題の認識をきっかけに問題自体をなくしていく方向に行動できれば解決につながると思いますが、今すぐに世界的に行動しようというのは大きなきっかけがないと結構難しいと思います。例えば、プラスチックに関してはストローが亀に刺さってしまった写真が問題として取り上げられ、全世界の人々に影響を与えました。それをきっかけに、問題への認知度や理解度に差はあっても何かしら「ストローをやめる」などといった行動につながった部分もあると思います。

食料問題はすぐに直面することがあると思います。以前バターが一時高かったですが、バターのような油でも代替できるようなものではなくて日本人が毎日食べているようなもので同様のことが発生したらそれこそ状況が変わるのではないかなと思っています。10年後にはこういった何かしらの変化の兆しはあると思いますが解決はしていないという気がします。もちろん、解決してほしいとは思います。

 

Q:「日本の食料自給率」問題に取り組むにあたって主体はどこにあると思いますか?

 

食料自給率の問題は一人ひとりが想像すべきだと思います。食料が安定的に供給されることを考えることは毎日の食事、自分自身が食べているものに直結する問題だと思います。自分自身が今食べているものがどれだけ自給されているかを一人ひとりが一度振り返り、考えを深めるべき問題ではないでしょうか。日本以外の国においても自給率があまり高くないのに輸入食品への依存度が高い国の人はまず考えてほしいと思います。

 

 

Q:上の質問で挙げていただいた「主体」と「自分」にはどのような関係があると思いますか?

 

自分は日本にいるから「主体」の集団の中の一人と認識しています。その一方で自分は問題を認識し恩恵を受けていることを理解し、輸入されている豚肉などに対してありがとうと思いながら、しかしできるだけ自給率をあるような行動を実践していたりこういう場を利用して知らない人に話したりしているので危機感は感じている方ではないかと思います。

 

 

Q:そのテーマに向き合ったときに「SDGs」はどのように関わりそうですか?

 

SDGsは色々な問題を考えるときに、様々な要素が組み合わさってその問題が発生しているという状況をわかりやすく理解するために使うものだと思っています。個別の問題の解決を考えるときはそれをSDGsまで抽象化しなくてもできると思いますがSDGsを用いることによって問題の背後にある複雑な連関を意識することができ、より問題を理解できるのではないかと思います。

 

 

Q:あなたはこの「日本の食料自給率」問題対してどのように向き合っていこうと考えていますか?

 

一日で大きな取り組みをするのではなく、できることを毎日続けていくということがこの問題においては一番大切ではないかと思っていて、少なくとも自分はそういうスタンスに立って行動しています。他の人たちにもそういう意識を持った食生活をしてほしいとは思います。その際に私自身も急激に食生活を変えることでおいしくないと思って食事をする、精神的苦痛が伴うようであれば続きません。

 

 

Q:Goal02の特徴は何だと思いますか?

 

「飢餓をゼロに」という言葉からは日本などの先進国では無関係のように感じるかも知れません。しかし、食事をとらずに生きてく人はいないので一番皆が身近に感じやすい、取り組みやすい、意識しやすいゴールだと思っています。

 

 

Q:最後に、Goal02を一言でいうと何ですか?

 

「何をどれだけ食べるのか」

 

何を食べるのか?

飢餓に苦しむ人は栄養のバランスのとれた食事をとる必要だ。日本では米を食べることが食料自給率の上昇につながる。他にも旬の食材や期限に近い食品から食べることは輸送エネルギーや食品ロスを減少させる。

どれだけ食べるのか?

世界にはすべての人が飢餓にならない量の食品が生産されているといわれ、量の分配もうまく行われることが大切だ。

何を食べるのか?どれだけ食べるのか?この二つを考えることが飢餓のゴールを考えることであると思う。

 

 

 

(以下白井よりコメント)

ありがとうございました。

現在まさに新型コロナウイルスの影響でじわじわと輸入に頼ってきたことによる食糧危機が見え始めているのではないでしょうか。今これを書いている3月23日では食料の高騰は目立っていません。ですが私の周りでも中国製の洋服が注文できなくなり、また報道でも今後の物資不足が危惧されています。石油をはじめ様々なものが外国の船と外国の船員によって運ばれている状況が今になって明らかにされているように感じます。不足していなかったのにトイレットペーパーが品薄となる事態は歴史の教科書に載っていたオイルショックの状況そのものでした。この状況で少しでも被害を小さくしようと、様々なことが検討されて、心配の機運ばかりが膨らんでしまっているように思います。インタビューしたとき、危機を避けるのではなく危機から解決していくと想定しているスタンスを興味深いと感じました。防災ではないのか、と。ですがそれはいわゆる防災にエネルギーを割かないという意味ではなく、危機的状況と思われる事態に直面したときに前を向ける考え方なのではないかと思います。そんなに意識しなくても危機は避けようとしますが、危機を経験することでそこから改善に向かっていけるというのは今必要とされるポジティブ思考なのではないでしょうか。


こんにちは、エコ~るど京大・白井亜美と申します。今回、このSDGsインタビューのテーマは「身近な多様性」です。幸か不幸か私たちは本当に一部しか世界を認識できません。だから考えも行動も「不十分ではないか?」という指摘から逃れることはできません。ですがそれでも「自分は一人前のひとりの人間だ」と思って、毎日生き、いろんなことを考えるのではないでしょうか。私たちもまだまだ未熟ですが、隣にいる人がどれくらい自分と異なる見方を持っているか、ここに少しでも触れていただけたら幸いです。

 

 

インタビュー日:2019年12月20日

回答者:田中千尋(京都大学農学部3回生/エコ~るど京大)

 

 

Q:Goal01「貧困をなくそう」の中で興味のあるテーマは何ですか?

 

人の貧困エピソードを聞いたとき相談を受けたとき「わかる」とか「自分も人と比べて裕福じゃなくて少し寂しい思いをしたことがあったけど乗り越えてきたよ」といったように、なぜかわからないけど自分の持っている経験を一種自慢のように言い返してしまうということがあります。しかしそれには何の意味も無いのではないでしょうか。ここには他人の苦しみを自分の中の尺度で捉えてしまうという問題があると思います。

 

 

Q:どうしてそのことを「問題」だと思うのですか?改善の余地があるようなネガティブなニュアンスを含む言葉で表現したのですか?

 

途上国では絶対的貧困が一番にありますが、日本のような先進国では絶対的貧困より相対的貧困が今、課題としてあります。相対的貧困では、その人の環境が他の人と比べて経済的に劣っているとその人自身が感じているかどうかが貧困の基準になるのではないでしょうか。その相対的貧困っていうものをこれから社会の中で解決していかなければならないというときに、他人の貧困問題を自分の尺度で捉えて簡単に返事をしてしまうことは、その人たち、貧困を感じている人たちを理解していないということではないでしょうか。相対的貧困を解決するには社会制度もあると思いますが、やはり人と人の間のコミュニケーション、理解が重要なのではないかと思います。そういう中でどういう意識をもって相対的貧困を持っている人たちに向き合うか、このことについてこれから考えていかないといけないと思っています。

 

 

Q:そのテーマに興味を持つきっかけは何でしたか?

 

1回生の時に友達とルネ(大学生協のカフェテリア)で貧困について話していたのですが、その子が社会的にどれくらいの経済状況なのかはわからないけれどその子は自分が他人より経済的に劣っていると感じていました。「自分が自身の経済的劣等感を打ち明けるとそれに対して大半の人はあたかも『私もあなたの気持ちを理解しているよ』と自分の貧困エピソードを話してくることにすごくイラっとする」とその子が言ったのを聞いてなるほどと思ったのがきっかけです。

また、NHKで取り上げられていた貧困女子高生の話もきっかけの一つです。相対的貧困がテーマとされた番組内で、相対的貧困に悩む家庭への訪問映像に子供部屋にあるアニメのフィギュアなどが映り込んでいた。その後視聴者によってその子が1000円のランチに何回も行っていた、同じ映画を何回も見ていたといった情報が掘り出され、「全然貧困じゃない」と炎上してしまいました。1000円ランチがその子にとっては必要だったのかもしれないし、同じ映画を何回も見ることもその子にとっては必要なことなのかもしれない。そういう貧困の尺度は人によって違うのだ、と意識したこともきっかけの一つかもしれないです。

 

 

Q:SDGsが2030年までの目標達成を掲げていますが、この「貧困自慢」問題は2030年へ向けてどうなっていくものだと想定していますか?

 

解決はしないと思います。まず、相対的貧困っていうものはなくなりそうにないと思います。そして人のつらいエピソードを聞いたときに自分のつらかった経験を重ね合わせ自分の経験を言うことで他人を励まそうとすることは人間の本質ではないでしょうか。だからそこはなかなか変えられないと思うけれど、もうちょっとちゃんと(主観的な尺度ではなくて)その人自身の思いや考えを理解していくようになってもいいのではないかと思います。

 

 

Q:達成に向けて2030年までって長いですか?短いですか?

 

私が望んでいることに対して明確なゴールがなく、ゴールが存在するものでもないのでそもそも達成しているかどうかわからないです。だから理想とする2030年の状態が明確でなく、達成に必要な期間も同様に想像できないです。

 

 

Q:「貧困自慢」問題に取り組むにあたって主体はどこにあると思いますか?

 

相対的貧困が存在している社会。途上国とか全体的貧困が問題となっている国というよりかは先進国や私たちみたいな国の問題ではないか思います。主体となるのはそういう国の人全員ではないでしょうか。

 

 

Q:上の質問で挙げていただいた「主体」と「自分」にはどのような関係があると思いますか?

 

私は経済的劣等感を感じていないのでどちらかといえば真剣に考えなければいけない立場ではあると思います。「貧困自慢」問題の被害者となる人は相対的貧困に喘ぐ人たちなので気づかない間に加害者になっているのは実際そんなに劣等感を感じていない人やシリアスに感じてない人、だから他人から相対的貧困の相談をもちかけられたときに軽率な言葉を良かれと思ってかけてしまう。その人自身は自分のことを貧困だと思っていても、ちょっとでも他人の貧困の基準から外れていると他人の尺度ではその人は貧困ではないために簡単にバッシングされてしまう。

 

 

Q:そのテーマに向き合ったときに「SDGs」はどのように関わりそうですか?

 

SDGsは関係なくはないけれど、皆が今言ったことを意識することで貧困がなくなるかというとそうではないですね。だけど何が貧困かっていうのがわからないと「貧困をなくそう」の「貧困」が何なのかわからないし、何に対して取り組むべき問題かがわからないのではないでしょうか。だからそもそも貧困とは何かを考えるためにみんなの貧困尺度が違うことを意識するのかなと思います。貧困をなくそうと取り組んでいるけれど、もしかしたら貧困をなくそうって言っている側の人が気づいていない貧困っていうものが存在しているかもしれない。「貧困自慢」問題について考えることがゴール達成に直接寄与するかはわからないけれど、これはSDGsの前提(Prerequisite)として知っておくべきではないかと思います。

 

 

Q:最後に、Goal01を一言でいうと何ですか?

 

「Prerequisite―貧困は他人に判断できない」

 

他人が貧困かどうかはこちらが判断する問題ではありません。一人ひとりの生きづらさを尊重し向き合うことが大切です。そのため、Goal01「貧困をなくそう」を考えるにあたっては、まず「貧困は他人には判断できない」ということを前提条件(prerequisite)として認識しておくべきではないでしょうか。

 

 

(以下白井よりコメント)

ありがとうございました。

インタビューさせていただきながら私自身経済的に不自由のあまりない恵まれた身分であるのに、なんとなくお金持ちだと思われるのが嫌で、日々節約生活を送っているとお金がないと嘆く友人に語ってしまったような気がして、心がざわざわと少し緊張しました。「解決すべき『貧困』とは何か」。確かに家を持てなくなってしまった人、明日食べるものにも困っている人、こういった多くの人が貧困状況だと直感できる事例は数多く存在する。それは事実であり、誠実に向き合い解決していこうと志向している人がたくさんいるだろう。しかしお金をかけずに生活することだけを重視するのであれば、田舎の安い土地で遠出せず外食せず娯楽もなく…、食べ物を作ってそれを食べる、こういったことにだけ集中した自給自足の生活をすることではないだろうか。しかしその人は何のためにそういった節約生活を送るのか、生きるのに使うお金はどこから得られたもので、その人はどんな目的をもってどういうことを考えながら生きるのか。これはまさに自然権や生存権といった類の議論ですね。貧困を解決するというのは所得やお金の話だけではなくて、人間が生きるのにどういうことが望ましいとされてしまっているか、普段はわかりきっているかのように見えるけれどもいざふたを開けたら中身は空っぽで自分で詰めていかなければならない、そういった領域に存在しているのだと強く実感させられました。


海洋環境・プラスチックに関する国際動向と海外から見た日本の現状

Global trend and views from outside of Japan for Ocean environment and plastics

3月14日(土)9:30-12:00@京都大学百周年記念時計台記念館・百周年記念ホール

2020.3.14 (Sat) 9:30-12:00@Kyoto University Clock Tower Centennial Hall

For foreigners: if you want to make a reservation, please contact ecocheck@eprc.kyoto-u.ac.jp.

日本の参加者の方は、こちらから事前予約をお済ませください。https://forms.gle/irM6JkFBDrE1fxtPA

 

世界中で、海洋環境保全に向けた議論が巻き起こり、また多くの対策が打たれつつある。特に海洋プラスチック問題や東京オリンピック・パラリンピック開催も念頭においた食糧調達基準などは、危急の課題だが、日本の取り組み姿勢やスピードに対しては、国内外から様々な意見が出されている。そこで、世界を代表する海洋環境政策の専門家及び経済ジャーナリストをゲストに迎え、国際動向と日本の取り組みについて、それぞれの視点から率直な意見を紹介いただく。また、対策に向けた政策を推進する環境省の若手職員、関連のアカデミアを牽引する研究者、世界展開する日本企業の代表、若者らしいアイデアで課題解決に挑む京都大学の学生をパネリストに迎え、パネルセッションを行う。

Discussions have been triggered and many measures have been taken for the marine environment conservation across the world. Ocean plastic pollution and food procurement criteria, giving thought to Tokyo Olympics and Paralympics, are critical issues. A variety of opinions have been expressed from home and abroad on Japan’s stance and speed in tackling the issues.  We have invited a leading expert of the marine environmental policies and an economic journalist as guest speakers of the symposium. They will openly introduce international trends and Japan’s efforts from their own perspectives. We will also have a panel session with these panelists: an early-career staff of the Ministry of the Environment who is driving forward the policies for the countermeasures, a researcher who leads related academic fields, a representative of Japanese company which is developing its business worldwide and Kyoto University students challenging the issues with their youthful ideas.

PDFはこちら


◆12/11~12/13 北海道研修全体概容

 

上田 知弥

(工学部地球工学科3回生)

 

12月11日~13日の三日間、北海道研修として北海道にある廃棄物処理施設の見学を行いました。今回は浅利研究室の学生、エコ~るど京大のメンバーの他、社会人の方々も多数参加しており、25名ほどで研修を行いました。初日は旭川駅に集合し、当麻町にある田中石灰工業(株)旭川プラスチック再生センターを見学したのち、バスで塩別つるつる温泉へと向かいました。二日目は、日本唯一の水銀リサイクル処理企業である野村興産株式会社のイトムカ工業所を見学したのち旭川へ戻り、旭山動物園にて、環境教育展示の視察を行いました。

近年話題となっているプラスチック問題。そのライフサイクルの出口であるプラスチックのリサイクルセンターでは、廃プラスチック類がどのように分別され再利用するために処理されているのかを学びました。

また、国内で唯一水銀リサイクルを行っている野村興産株式会社のイトムカ工業所では、職員の方から水銀の歴史と現状についてレクチャーを受け、そのあと蛍光灯や水銀を含む体温計、乾電池を処理している施設の見学をさせていただきました。

以上2点につきましては、後ほど個別レポートもありますので、そちらもご覧ください。

イトムカ工業所にて。

 

イトムカ工業所にて。水銀使用製品をラインナップしている。

 

一日目、二日目の夜ともに三月のプラ博に向けたブレインストーミングや、プラチャートに関するアンケートについて議論を行い有意義な時間となりました。そして旭山動物園では、アシカの餌やりの際に海洋ごみ、特にプラスチックごみの話が出るなど、世間的にもそれらに対して関心が高まっていることもうかがえました。

最後になりましたが、この研修でご協力していただいた方々に重ねてお礼申し上げます。

 

 

Plastic Waste Management in Hokkaido at Tanaka Sekkai Kogyo Co., Ltd.

 

 

Isaac Omondi

 

(Graduate School of Global Environmental Studies (GSGES) M2)

 

Our study team visited Tanaka Sekkai Kogyo Co. Ltd in Asahikawa, one of the only two companies in Hokkaido prefecture engaged in plastic recycling. Recyclable plastic is derived from municipal solid waste collected from households in the prefecture. The recyclables are baled and sent for processing at the factory. The company recycles plastic depending on the quality of waste received into plastic pellets or refuse derived fuel (RDF). Pelletized polymers include polyethene (PE), polypropylene (PP) and polystyrene (PS). Generally, when recyclables are received at the factory, they unbaled by breaking the straps. The materials are then sorted, washed, dried and finally pelletized. Some recycling sub processes are manually run by specialized personnel while others fully automated by advanced equipment. Within this process, poor quality plastic is dropped and made into RDF. This service is offered to about 30 municipalities making sure their environment is clean. The study team comprised of Prof. Misuzu Asari and her laboratory, Ecole-de-Kyodai and private companies. Members appreciated this information exchange from the company.

 

 

田中石灰工業株式会社、旭川プラスチック再生センターにて集合写真

 

抄訳

12月11日に、北海道で2か所しかないプラスチックリサイクルを行っている田中石灰工業株式会社を見学しました。ここでリサイクルされるのは道内の家庭ごみから排出されたプラスチックで、それらは梱包された状態で工場に運ばれてきます。工場に着いたのち梱包を解かれたプラスチックは、光学選別機によってPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)に分別されたあと、洗浄、乾燥を経てペレットになります。この過程で質の悪いプラスチックは、RDF(廃棄物固形燃料)へと加工されます。この事業により、道内30の自治体の環境保全に役立っています。

 

 

Study trip to the Itomuka Plant of Nomura Kohsan Co., Ltd. In Asahigawa, Hokkaido

 

 

Qing XU (Suzie)

(Guest Research Associate, GSGES)

 

Mercury is used in a wide range of products and applications, such as fluorescent lamps, batteries, dental amalgam, scientific and medical instruments. All of these finally become wastes. Since mercury cannot be decomposed, it remains in the environment. To protect human health and the environment from the adverse effects of mercury, mercury waste should be managed in an environmentally sound manner pursuant to the Basel and Minamata conventions. But world-while, we still lack the capacity to achieve the goal.

The study team visited Itomuka Plant of Nomura Kohsan Co., Ltd – one and the only company in Japan that has specialized in matters pertaining to mercury waste, on 12th December 2019. The site was a mercury mine owned by Nomura Mining Co., Ltd. which used to be the biggest producer of mercury in the East Japan. Due to the sudden decrease of demand for mercury, Nomura Mining Co., Ltd. was forced to close down. In 1973, Nomura Kohsan took over the technology and site and established the present-day company.

The work of Nomura Kohsan includes the treatment of (1) waste consisting of mercury/mercury compounds, such as metal mercury; (2) waste containing mercury/mercury compounds, such as fluorescent lamps, batteries, measuring devices, etc.; and (3) waste contaminated with mercury/mercury compounds, such as sludge, catalyst, activated carbon.

Domestically, 13,000 tons of used dry-cell batteries, 9,000 tons of used fluorescent lamps and 6,000 tons of other mercury wastes are collected each year from all 47 Prefectures of Japan and treated at Itomuka Plan. Furthermore, the plant also supports the industrial sectors of Japan. For example, they are commissioned by non-ferrous metal refineries to treat the mercury-containing sludge. Here, they remove the mercury from the sludge and send back the mercury-free sludge which contains precious metals such as gold and silver.

Meanwhile, they are also importing and treating mercury waste such as fluorescent lamps, HID lamps, dry-cell batteries, button cell batteries, sludge, catalyst etc. from Asian countries, in accordance with the Basel Convention on the Control of Transboundary Movements of Hazardous Wastes and Their Disposal.

As for the treatment process, at Nomura Kohsan mercury-containing and mercury-contaminated waste are treated through a roasting process. The plant is equipped with two types of furnaces: the Herreshoff furnace (multiple-hearth furnace) and the rotary kiln. The use of each furnace depends on the concentration of mercury. Waste is heated at a temperature of around 600℃ to 800℃ in order to evaporate the mercury. The evaporated mercury would then flow into the exhaust gas channel and would be collected in the scrubber and cooling tower. In order to prevent the remaining mercury from discharging into the atmosphere, a mercury absorber is equipped at the final stage of the process.

Once the hazardous substances have been eliminated through the roasting process, the greater portion of the materials left after the roasting process is recycled. And the small portion of non-hazardous residue that cannot be recycled is stored in the on-site final landfill.

The study team comprised of Prof. Misuzu Asari and her laboratory, Ecole-de-Kyodai and private companies. Participants have visited the Mercury recycling facilities, Mercury stabilization and solidification equipment, and onsite final landfill. They are amazed not only by the advanced mercury waste treatment technology but also the treatment capacity of Nomura Kohsan, which can definitely contribute to the environmentally sound management of mercury in Japan and around the world.

 

 

The roasting process facility to treat mercury-containing and mercury-contaminated waste

 

Staff of Nomura Kohsan explaining their business

 

Participants are feeling the Mercury

 

 

抄訳

水銀は蛍光灯や電池、医療機器など幅広い製品に使用されています。それらは、すべて使用後廃棄物となるが、水銀が反応性に乏しいため、自然界にそのまま残ってしまいます。人体、そして環境に対する水銀の影響を防ぐため、バーゼル条約および水俣条約に準じて水銀廃棄物を管理するべきですが、その道のりは険しいものがあります。

12月12日に、日本で唯一、水銀廃棄物を取り扱っている野村興産株式会社のイトムカ営業所を見学しました。この地はもともと野村興産株式会社が経営していた水銀鉱山で、閉山後に今の施設を立てて水銀のリサイクルをしています。その仕事は、金属水銀などの水銀そのものの廃棄物、蛍光灯などの水銀含有廃棄物、スラグなどの水銀汚染廃棄物と多岐にわたります。

イトムカ工業所では、日本全国から集まる水銀含有廃棄物を処理しているだけでなく、貴金属を含む汚泥から水銀を除去し水銀フリーとなった汚泥を資源回収に回すことも行っています。水銀含有汚泥の処理過程では、写真にあるようにヘレショフ炉やロータリーキルンといった焼却炉を用いて、600~800℃まで加熱し水銀を蒸発させガスの中から水銀を回収します。この焼却過程で有害物質が取り除かれた残渣はリサイクルに回され、一部のリサイクルできなかったものは敷地内の管理型採取処分場に埋め立てられます。

私たちは、リサイクル施設や水銀安定化装置、管理型最終処分場を見学し、先進的な水銀廃棄物の処理技術だけでなく、野村興産株式会社が日本、そして世界中で環境に優しい水銀管理に貢献していることに驚きました。