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エコ~るど京大

イベントレポート:2019年09月

2019年6月27日に開催した国際ワークショップ「レジリエントな低炭素社会の構想」のプロシーディングスを公開しました。

The proceedings of the International Workshop on Visions of a Low-carbon and Resilient Society, which was held by the Graduate
School of Global Environmental Studies and Ecole de Kyodai on the 27th of June, are now available here.

 

 

English below.

気候変動が現代世界の人類にとって最も恐るべき課題の一つであることは明らかです。この課題に取り組むため、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の会議が、ここ30年ほどの間に世界の様々な都市で開催されました。2019年5月に京都市で開催されたIPCC第49回総会(IPCC-49)に連動して、京都大学では、4月中旬から6月下旬にかけて“京都大学IPCCウィークス”を企画し、学内では20のイベントが行われました。気候変動を含む環境問題に重点をおいた日本の主な大学院の一つとして設立された地球環境学堂は、そのイベントの一つとして、国際ワークショップ「レジリエントな低炭素社会の構想」を開催しました。このワークショップは、キャンパスの持続可能性を促進することを目的とした全学ネットワークである「エコ~るど京大」等との協働によって実施されました。

 

ワークショップの主要テーマは、近年、重要性を増している緩和・適応・資源循環の3つです。若手研究者や大学院生から多数のポスター発表の応募があり、慎重な査読を経て30件が選ばれ、公共団体・企業・市民団体による多彩な施策やプロジェクトの分析が行われ、論議される素晴らしい機会となりました。ワークショップの会場には、100名以上の方が足を運び、ポスター発表に耳を傾け、発表者と討論しました。

 

発表者および参加者、支援者の皆様には、このイベントが成功裡に終えられたことに感謝の意を表します。

 

国際ワークショップ実行委員会

京都大学大学院地球環境学堂教授

宇佐美 誠

 

Climate change is obviously one of the most formidable challenges to humankind in the contemporary world. To address this enormous challenge, sessions of the Intergovernmental Panel on Climate Change (IPCC) have been held in various cities around the world for almost three decades. In a spirit of celebrating the 49th Session (IPCC-49) held in Kyoto City in May 2019, Kyoto University observed Kyoto University IPCC Weeks from the 23rd of April to the 17th of June, during which twenty events were held across the university. As one of these events, the Graduate School of Global Environmental Studies, which has been long established as one of major graduate schools that focus on environmental issues including climate change, decided to sponsor the International Workshop on Visions of a Low-carbon and Resilient Society. The workshop was planned and conducted in its collaboration with Ecole de Kyodai, the university-wide network aimed to promote campus sustainability.

 

This workshop has three major themes, namely mitigation, adaptation, and material cycle, which is also of great significance in these days. A large number of poster proposals were submitted by young researchers and graduate students, and thirty proposals were selected after careful blind review. The result was an extraordinary event in which a great variety of policies and projects in public, private, and civil society sectors were analyzed and discussed. During the workshop, more than one hundred people studied posters, listened to presentations, and enjoyed discussion with the presenters.

 

I am heartily grateful to teachers and students working in Ecole de Kyodai, especially Professor Misuzu Asari, who as the network’s leader collaborated with me in the whole process of organizing the workshop, and to Bunei Nishimura and Ami Shirai, who both greatly helped us. I also thank the Graduate School of Global Environmental Studies for its sponsorship. Furthermore, my gratitude is extended to all of the presenters and visitors for contributing to success in the event.

 

Organizer

Makoto Usami

Professor and Chair of Global Environmental Policy

Graduate School of Global Environmental Studies

Kyoto University

 

 

 


2019年9月12日

マニラ研修の報告

8月11日から4日間、今後の各種取組の知見やネットワークを得るため、フィリピン・マニラを訪問した。主な訪問先について報告する。なお、今回のマニラ研修は、アジア開発銀行(ADB)の中尾総裁からのお声かけが発端となっており、貴重なきっかけを頂き、また、現地でも貴重な経験や知見を頂き、大変感謝している。また、F.R.P. Philippines Corporationの山分信幸さんとドライバーのマリオさんに、ほぼ全日程において現地でのサポートをして頂いた。さらに、渡航に係る資金については、ヒューリック㈱からの寄付金を当てさせていただいた。他にも多くの方々から様々な形で支援を頂いた。ここに重ねてお礼を申し上げたい。

報告書はこちらからご覧いただけます。

ぜひご覧ください。

2019年8月フィリピン・マニラ研修レポート

 

マニラ研修の報告

 

8月11日から4日間、今後の各種取組の知見やネットワークを得るため、フィリピン・マニラを訪問した。主な訪問先について報告する。なお、今回のマニラ研修は、アジア開発銀行(ADB)の中尾総裁からのお声かけが発端となっており、貴重なきっかけを頂き、また、現地でも貴重な経験や知見を頂き、大変感謝している。また、F.R.P. Philippines Corporationの山分信幸さんとドライバーのマリオさんに、ほぼ全日程において現地でのサポートをして頂いた。さらに、渡航に係る資金については、ヒューリック㈱からの寄付金を当てさせていただいた。他にも多くの方々から様々な形で支援を頂いた。ここに重ねてお礼を申し上げたい。

 

◆ADB訪問について

農学部資源生物科学科2回生 西本早希

8月12日にフィリピンのマニラにあるアジア開発銀行(ADB)の本部を訪問しました。ADBは、1966年に、1)資金と知識の提供、2)より良い政策の促進、3)地域協力・有効の推進を通じてアジア地平用地域の途上国の発展を支援すること を目的に設立された国際開発金融機関です。現在、68の国と地域が加盟し、中でも日本は最大の出資・拠出国の1つであり、職員数も最大数となっています。また歴代総裁も輩出しており、現総裁である中尾武彦総裁は第9代目となります。今回の訪問では、中尾総裁にお会いし、アジアや世界が抱える問題の現状、その問題に対するアジア開発銀行が行うアプローチを伺い、また私たちの取り組みを紹介いたしました。

環境問題、水、食糧問題の各分野の責任者や担当者から話しを伺うことができました。特に印象的だったのは、私の専門でもある食料・農業分野の担当者の方のお話です。アジアの国々では急激な人口増加に伴い、より多くの食料供給が必要とされている一方、栄養バランスの偏りによる生活習慣病も問題となっています。また、生産した農作物を消費者に輸送・販売する間で発生する食品ロスも問題となっています。このような問題を解決するために、ADBでは農村開発と食料安全保障のための方策を打ち出していると教えていただきました。そして方策を打ち出すだけでなく、異常気象に耐えられる品種の開発やスマートフォンを利用した気象予測など、生産者に直接技術提供をしている話も伺いました。金融機関として資金を提供するだけでなく、方策を打ち出し、実際に技術面から支援していることに驚くとともに、これが本当の開発支援であると気づかされました。

そして、どの分野の方のお話にも共通して言えることは、統合的な問題解決を重視されているという点でした。つまり、上下水道普及、気候変動対策、交通インフラ整備などをバラバラに行うのではなく、連携して行おうということです。問題に対し1つずつアプローチするよりも統合的にアプローチする方が、効率的かつ迅速であり、早急な開発が求められる発展途上国では理想的な方法であると感じました。

その後、中尾総裁をはじめ、ADBで働く日本人の方々と昼食をとりながら、ADBでの経験や自身が大学生の頃のエピソードなどを伺いました。特に英語を使う重要性について皆様から様々な意見を頂き、国際機関で働く今でも英語を学ぶ努力を怠らない姿勢に感銘を受けました。

国際的な問題解決を目指すADBならではの統合的な目標・方策を知ることができたことはとても印象的でした。また様々な国籍・使命を持った人たちが、あらゆる問題解決のために活動するADBで働く方々は、皆さんエネルギーにあふれていて魅力的でした。とても貴重な経験・アドバイスを得ることができました。

 

◆GAIA訪問について

農学部森林科学科2回生 奥野真木保

8月13日にGAIA(Global Alliance for Incinerator Alternatives)のオフィスを訪れ、Miko Aliñoさんと#breakfreefromplasticの活動を行っているTiaraさんのお話を伺った。GAIAとは、世界90カ国、800以上の市民団体やNPO法人、個人からなる国際的なネットワークである。ゼロウェイストを目標としており、ごみや汚染問題の解決策を見つけることを積極的に取り組んでいる。Mikoさんからは、ゼロウェイスト(Zero Waste)とは何なのか?達成するには何が必要であるかなどを紹介いただいた。ゼロウェイストは環境を改善する以外にも、職業を生み出すことなど、様々な相乗効果があるいうことが理解できた。

Tiaraさんは、#breakfreefromplasticにおいて、ストローやレジ袋などのシングルユースプラスチック削減に向けた活動を行っている方だ。お話の中で特に印象に残っているのは、フィリピンのSilliman Universityでの取り組みを紹介頂いたことである。この大学では、シングルユースプラスチックの使用を禁止するということを学長が宣言したそうだ。ペットボトルに入ったジュースを販売する代わりに、学内でジュースを作って販売する、包装されているお菓子を販売する代わりに、クッキーを作り、瓶からそのまま販売するなどの取り組みを行っているのだ。私たちの大学でいかにシングルユースプラスチックを削減するかを考える上でとても参考になった。

また私たちの活動の紹介も行い、私たちが作成したPlastic identification chart(Plide)を用いて、プラスチック100製品をお二人に分類してもらった。Plideは、プラスチック製品としているかいらないか?という軸と、その製品の使用を避けることが出来るか出来ないかという軸の2軸によって身の回りにあるプラスチック製品を4象限に分類することで、製品の位置や製品ごとの対策を考えることができる。(詳しくはこちらへhttps://eco.kyoto-u.ac.jp/?p=5664)特に興味深かったのは、環境意識だけでなくフィリピンならではの習慣や行動が位置に反映されていたという所だ。例えば、フィリピンのスーパーマーケットでは、レジ袋を配布せず、紙袋を使用 していたりする。また、調味料の容器包装は中身のみを量り売りしていることもあり、いらないし避けることができるプラと位置づけられていた。この結果も踏まえて、プラチャートをこれから活用してゆく。

 

 

◆F.R.P.、SMEI、Genetron訪問について

工学研究科マイクロエンジニアリング専攻博士後期課程2回生 安藤悠太

今回のマニラ研修では、フィリピンでビジネスをされている日本人の方々にお会いし、実際の現場を見学するという貴重な機会をいただいた。フィリピン特有の事情に左右されつつ、ノウハウや地の利を活かして精力的に事業に取り組んでおられるのを肌で感じることができた。

まず訪問したのは、F.R.P. Philippines Corporationという、繊維強化プラスチック(fiber-reinforced plastics)製品を製造している企業である。マニラから40 kmほど南にある、日本関連企業も多く立地している工業団地Laguna Technoparkにある工場を訪れた。繊維強化プラスチック製品は、軽くて強度が高いため、車体やタンクなどに幅広く使われている複合材料である。ここでは、フィリピンの比較的安価な人件費を活かし、主に日本企業向けの高品質な製品の少量生産に特化して製造を行っている。訪問時はその日の操業が終了した後のタイミングであったが、山分信幸さんと一緒に現場を巡りながら製造過程を見学した。製造方法はシンプルで、木型を用いてベースとなる構造を作り、ガラス繊維を混ぜたプラスチックを塗り重ねていく。大きいものでは数メートルにもなる製品が作られていた。安全対策を促す看板などが至るところに設置されていたのが印象的だった。

 

 

 

 

次に、産業廃棄物の処理を行っているSouthcoast Metal Enterprise Inc. (SMEI)を訪れ、コンピュータやモニターなどの工業製品の分解と分別を行う過程を見学した。また、高村弘道さんとAgnes C. Vallejoさんから、フィリピンの環境行政について、日本人にわかりやすいように解説いただいた。フィリピンでは、環境関連基本3法として、危険産業廃棄物に関するRA6969、排水基準に関するClean Water Act、大気汚染防止に関するClean Air Actが定められている。土壌汚染に関する法律は今のところなく、また産業廃棄物の定義は日本とは異なり「有価無価に関わらず事業活動によって発生するすべての廃棄物」とされている(日本では無価値の廃棄物のみと定義)。フィリピンの法律に定められた環境基準は、実は日本よりも厳しいものが多いという。例えば、排水基準のうち塩化物についての基準は、異常に厳しい値が設けられており、ナンセンスともいえる値とのことだった。高村さんによれば、コンセンサスが十分に取られていない状態で、厳しい基準の方が環境に良かれと思って定められてしまったためだと予想されるという。また、興味深かったのは、各企業にPollution Control Officer (環境担当責任者:PCO)を採用する制度が取られていることだ。PCOはDENR(環境天然資源省)と企業がやり取りする際の窓口を務めるため、環境基準を守る上で重要な役割を果たしている。しかし、PCOの責任感によっては重要な情報が見過ごされたり、専門知識を有したPCOを雇うのが難しかったりなどの問題点は残るようである。高村さんは、フィリピンでは規制自体は厳しめに取られているが、制度や施行がまだまだ不十分であると繰り返しおっしゃっていた。その一方で、フィリピンでビジネスをするやりがいや楽しさを強調されていたのが心に残った。

また、日系企業ではないが、Genetron International Marketingの有害廃棄物処理プラントの見学もさせていただいた。ここでは、フィリピン国内で開発され賞も受賞したというGENAR22という熱処理設備を用いて樹脂や汚泥などの有害廃棄物を処理している。処理過程で生じる再生油や炭などは、燃料としたり肥料としたりすることで有効活用することができる。見学では、処理過程を順番に巡りながら丁寧に解説をいただいた。GENAR22はフィリピンの国産設備であり、それを誇りに事業に取り組んでいるようだった。同時に、料理教室や子ども食堂などのCSR事業にも積極的に取り組んでいるようで、さらなる事業拡大が楽しみになった。

いずれの企業にも共通していた事柄として、工場内に食堂が併設されており、従業員同士で食事を楽しんでいるという。また、昼食以外に間食の時間も決まっているようで、私たちも何度か、ココナツミルクでもち米を炊き葉で巻いた「ちまき」に甘いココナツソースをつけて食べるスイーツなどをいただき、絶品であった。フィリピンらしい習慣ではあるが、従業員同士のコミュニケーションの活性化には良いのではないかと感じた。