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第2期京都大学SDGsリーダー育成プログラムの生徒たちがJT生命誌研究館を訪問 - SDGs KYOTO TIMES

2021.12.03

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2021年11月27日(土)、第2期京都大学SDGsリーダー育成プログラムの生徒たちがJT生命誌研究館を訪問し、永田和宏館長による講演および館内見学を行いました。

「SDGsのために生命を考える」というタイトルの永田館長の講演では、パンデミックの歴史、コロナ禍の社会とサイエンスの関係性について「一般社会とサイエンスの距離が近づくきっかけとなる出来事であった」と触れられ、サイエンスは現在進行形であるとお話しに
なりました。また科学的であるとはどういうことか?ウイルスは生命体であるのか?など参加者に問いかける質問もあり、学びの多い講演となりました。

館内の見学ではJT生命誌研究館の館内案内スタッフの方が、生命誌絵巻や生命誌マンダラ、肺魚や食草園など案内してくださいました。多様性と共通性、相利共生と言ったキーワードに触れることができた時間でした。参加者は全員初めての訪問で、あっという間に3時間過ぎてしまっていました。

受講生からは以下のような感想が寄せられました。

JT生命誌記念館では、館長の講義を受け、見学させて頂きました。「生命誌」という言葉に漠然としたイメージしか持っていませんでしたが、日々恩恵を受けている古来からの生命のつながりを表しているのだと学びました。記念館に展示されている「生命誌マンダラ」が象徴する、私たちも生命誌の一環に過ぎないという考え方は、「いのちを大切にする社会づくり」に通づるものがあり、SDGs達成への想いが強まりました。(大阪教育大学附属高等学校池田校舎・藤山さゆりさん)

訪問先でのお話や展示物を通して様々かことを知り、考えることができ、とても良い経験になりました。特に館長の講演会の中でキーワードになった生物の「恒常性」すなわち「外を変えずに内だけを変える」という性質は、難しそうに感じられるのにそれが当たり前にも感じられるところに生物の奥深さがあるのではと考えることができました。私たちを含めた生物とその舞台である地球の神秘さに少しでも気付いたり、考えたりして、有意義な時間を過ごせてよかったです。(兵庫県立姫路西高等学校・松本尚悠さん)

私は、JT生命誌研究館で蝶の生態についての話を聞きました。初めて知ることが多く、生物の生態の興味深さを感じました。その中でも特に面白いと思ったのは、蝶は産卵時、ドラミングという行動をして葉っぱの味見をし、自分達の体が分解できる葉なのか、産卵可能な葉なのかを確認するということです。同じ蝶という生物でも種類によって蝶各々が分解できる葉の種類は違い、蝶全体が産卵、食用(芋虫時)にする葉の種類は数多あります。しかし時に私達は、蝶の産卵に寄って葉っぱを食い荒らされ、迷惑します。そんな我々にとって厄介な蝶を追い出すことはできないのかと質問すると、ガイドさんはおっしゃいました。「でも、それも人は送粉者である蝶に花粉を運んでもらっているから、お互い様やからねえ」と。これに私は納得しました。確かに、技術が発達した現在でも全ての花粉を人工受粉させるのは無理でしょう。人には人の、蝶には蝶の役割がある。そして、全生物がそれを利用し合うことでこの世界は成り立っているんだなあと改めて感じて、この世界は面白い仕組みだなあ、守りたいなあと思いました。今、人類ががこんな生態系を崩して、絶滅種を増やそうとしているのは地球上に住む生物として変えていかなきゃいけないなと感じました。                                      (東洋大学附属牛久高等学校・下条紗輝さん)

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SDGs先進都市である京都市をフィールドに産学公が連携し、SDGsの達成に向けてともに考え、行動し、発信する「京都 産学公 SDGs プロジェクト」が2019年6月27日に発足しました。
プロジェクトを推進し、SDGsの社会実装を目指すために「京都超 SDGs コンソーシアム」(京都大学、京都市、リコー、JT、安田産業、ソフトバンク、ecommit、セブン&アイ・ホールディングス、三洋化成工業)を立ち上げ、京都大学における資源循環や省エネ・創エネに関する取り組み、人口が減少している中山間地域の維持、持続可能性・SDGsをテーマにした教育プログラムの開発等、SDGsの社会実装を目標とした取り組みやシンポジウムや博覧会等による発信・情報交換を行っています。

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