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仙台市立仙台高等学校高校2年生 京都市京北地域にて修学旅行におけるSDGs関連学習の報告(2020年12月19日) - SDGs KYOTO TIMES

2021.01.06

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仙台市立仙台高等学校高校2年生では、修学旅行の一環として、20201130日(2年1組、生徒数:33人)と122日(26組、生徒数:34人)に京都市京北地域で里山からSDGsについて考える教育プログラムを実践した。そこで、SDGs関連学習プログラムの開発の一環として、京都大学及び京都超SDGsコンソーシアムにおいても、支援・連携を行った。今回は、その2日の様子について報告です。

 

20201130日(月)8:30-12:00 2年1組

元京北第一小学校にて、「京都の1300年の歴史と里山との関係」をテーマとして里山からSDGsについて考えるの教育プログラムを実践した。

京都大学地球環境学堂准教授浅利美鈴先生や京都超SDGsコンソーシアムのメンバーに加えて、京都大学地球環境学堂留学生3人:Rory HOWELL(ニュージーランド)、Maheshwari K(インド)、張馨キ(中国)も参加した。

まず、京北に移動車内で、「SDGsや里山の基礎知識」に関するクイズを行った。

次に、生徒たちに、里山問題とSDGsとの関係についてレクチャー(1.5時間)を行った。具体的には、「小包回しゲーム」というゲームから始めた。これは、生徒たちのSDGsと里山に関する理解度などを図ることも兼ねたアイスブレークも含まれている。「まるばつゲーム」というアクティビティや「京都と里山の繋がり」と「里山への脅威」をテーマとしての発表などの実践も行った。

最後に、ディスカッションセクションで、「里山は不便ですが、食べ物が美味しい、空気が新鮮ですので、機会があれば里山に住みたい」「里山の景観を守るように働きかけるべきだ」といった声が出た。多くの生徒は野菜を収穫したことはあるが、茅葺き屋根の家に行ったことがある、森でキノコをとったことがある、竹で何かを作ったことがあるという生徒が少ない。

都市出身の生徒たちに「里山体験」を導くことがこれからの重要な課題と考えられる。

写真の説明:生徒たちが「小包回しゲーム」の写真貼り付けている様子。

写真の説明:20201130日(月)授業の様子。

 

◆2020年122日(水)9:00-12:00 2年6

元京北第一小学校にて、「中山間地域の限界集落を立て直そうとしている取組」をテーマとして里山からSDGsについて考えるの教育プログラムを実践した。

浅利美鈴先生や京都超SDGsコンソーシアムのメンバーに加えて、京都大学学生7人:Cynthia NONG(南アフリカ)、奥野真木保(日本)、Seyha DOEURN(カンボジア)、Tracey ELO(ソロモン諸島)、Wenjie HU(中国)、Yuka HASEGAWA(台湾)、張馨キ(中国)も参加した。

まず、京北に移動車内で、「SDGsや里山の基礎知識」に関するクイズを行った。

次に、生徒たちに、中山間地域基礎知識や問題についてレクチャー(1.5時間)を行った。具体的には、京都市京北地域と東北地方の里山に関するビデオを見てもらい、里山基礎知識や問題などについて教えてもらった。次に、「仲間を探す」というゲームを通して、生徒たちは6つのグループ(146人程度)に分かれてもらった。そしてそれぞれのグループでディスカッションをし、里山についてのキーワードを紙に書いてもらい、それを基に里山イメージ図を描いてもらった。

最後に、各グループが描いた図について発表した。「里山にイオンモール建てたい」「里山で5Gも使いたい」といった声が出た。

SDGsの視点を用いて、「里山から都市へ変身」ではなく、「里山しかできないこと」を考えるべきではないかと思った。

写真の説明:生徒たち「里山イメージ図」についてグループディスカッションの様子。

 

都市出身の生徒たちにとって、初めて里山とSDGsということでしたが、里山問題とSDGsの繋がりについて大変積極的に考えていました。京都市京北地域での学びのおかけで、実際に里山の様子を見てもらい、生徒たちは里山問題やSDGsに対する理解が深まったようだった。今後、仙台に帰っても、自分とSDGs、生活している地域とSDGsを、どのように結び付ければいいのかを考えてもらえることのも期待してる。

留学生にとって、日本の里山、SDGs教育について、たくさん勉強をすることができ、いろんな人の価値観に触れ、いろんな視点から意見交換をすることもできたので、非常に貴重な経験となった。

最後に、浅利先生をはじめ、この教育プログラムに協力していただいた関係者の皆様に感謝申し上げたいと思います。

文責:張馨キ(京都大学大学院地球環境学堂・研究生)

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