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2025年2月15日「ごみゼロEXPO 2025 in KYOTO」の実施報告 - SDGs KYOTO TIMES

2025.03.19

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「ごみゼロEXPO 2025 in KYOTO」を、オンサイト45人及びオンライン2人合計47人の参加を得て、京都里山SDGsラボ「ことす」にて開催いたしました。その概要を報告いたします。


<プラ・スクール内覧会>
ことすにOPENした学習ゾーン「プラ・スクール」では、プラスチック問題の現状を多角的に学ぶ体験型プログラムの内覧を実施し、一部体験頂きました。

入口では、廃棄されたビニール傘で作られたアップサイクルアート作品「Plastic Umbrella Blues」が出迎えます。使い捨てされることも多いプラ製品の象徴である雨傘ですが、想いのある人の行動によってプラスチックがアップサイクルされ、貴重な資源として、より良いものへ生まれ変わる姿を表現しています。


その後、「導入の教室」では、これから何について学ぶのかを学校の授業になぞらえて説明した後、プラスチックについてのクイズで見学者の知識の確認と、展示への関心を高めました。


次に、海の中のプラを探す「体育の教室」(協力:㈱リコー)では、まず、沖永良部での少女の砂浜の清掃活動のVTRを鑑賞し、行動することの大切さを考えました。その後、360度カメラで撮影された沖永良部の海中の映像をVRゴーグルを使用して見ることで、海の中にはプラごみがいっぱいあることを、体験してもらいました。


次の、プラスチックについてのあらゆることを学ぶことを目指した「社会の教室」では、まず、プラが石油から製品になり、使用後に再利用されていくライフサイクルを説明し、プラスチックをただ便利に使うだけでなく、資源として循環させることが大切だと学んでもらいました。


また、プラスチックの巨大な年表を通じて、プラスチックの普及と、それに伴う暮らしの利便性や衛生環境の向上を実物の紹介を交えて紹介しました。


最後は、開発した「プラのきもちゲーム」の説明を通じて、プラの立場になって、プラスチックがどのように資源として循環するのかを体験してもらいました。


プラスチックの気持ちを聴く「音楽の教室」では、プラの気持ちを歌詞にした歌を聞きながら、プラのお化け作品を見ました。プラお化けたちの気持ちの背景を想像することで、普段の自分の行動を振り返り、プラを大切にできているかを考えました。


最後の、学んだことを伝える「国語の教室」では、プラ・スクールで学んだことを振り返り、他の人に伝えたいと思った大切なことを文章にして、大きな黒板の壁に書き出してもらいました。


<SDGs問答「意識・行動変容のトリガーとなる仕掛け」>
午後からは、プラ・スクールの展示やその他の事例を通じて、どのように展示デザインが人々の意識と行動変容に影響を与えるのかについて、京都大学の塩瀬先生をメインスピーカーとして、対話を行いました。視覚的なストーリーテリング、インタラクティブな要素、没入型の体験を組み合わせることで、感情的なつながりを生み出し、持続可能性に対する関心を深めることができることが示されました。


<ワークショップセッション:「自分事と他人事の境界線」>
最後に、塩瀬先生のファシリテーションのもと、ワークショップ形式にて、プラスチック汚染に対する個人と社会の責任の関係について検討しました。人々は、自分に直接関係があると認識した問題に対してより積極的に行動する傾向があるため、環境問題を「遠い社会問題」としてではなく「自分事」として捉えることの重要性が議論されました。
また、個人が環境問題への責任を感じにくい心理的な障壁についても話し合いました。視点を変えることで、より意味のある関与を促すことができることが示されました。プラスチック汚染を政府や企業の責任だけでなく、個人レベルの問題としても認識することが必要であり、参加者は日常生活の中でできる具体的なアクションを考えました。最後には、単なる意識向上にとどまらず、実際に行動を起こすことの重要性が強調され、持続可能な解決策への貢献を促すメッセージが共有されました。

本事業は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「サーキュラーエコノミーシステムの構築」(研究推進法人:独立行政法人環境再生保全機構)(JPJ012290)により実施しました。

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OPERATING GROUP

SDGsの社会実装を目指す
「京都超 SDGs コンソーシアム」

SDGs先進都市である京都市をフィールドに産学公が連携し、SDGsの達成に向けてともに考え、行動し、発信する「京都 産学公 SDGs プロジェクト」が2019年6月27日に発足しました。
プロジェクトを推進し、SDGsの社会実装を目指すために「京都超 SDGs コンソーシアム」(京都大学、京都市、リコー、JT、安田産業、ソフトバンク、ecommit、セブン&アイ・ホールディングス、三洋化成工業)を立ち上げ、京都大学における資源循環や省エネ・創エネに関する取り組み、人口が減少している中山間地域の維持、持続可能性・SDGsをテーマにした教育プログラムの開発等、SDGsの社会実装を目標とした取り組みやシンポジウムや博覧会等による発信・情報交換を行っています。

京都超DSGsコンソーシアム

  • 京都大学
  • 総合地球環境学研究所
  • 京都市
  • 京都府
  • RICOH
  • 安田産業グループ
  • JT
  • SoftBank
  • ecommit
  • 三洋化成
  • セブン&アイホールディングス
  • マクドナルド
  • エフピコ
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  • THE ADECCO GROUP
  • トーカイグループ
  • ワコールホールディングス
  • モノファクトリー
  • サトーホールディングス株式会社
  • エコ〜るど京大
  • いきもの倶楽部konomi

京都超DSGsコンソーシアムリーフレット

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