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ハイムーン展2022~ことす丸ごとSDGsジャック~2022年3月末まで開催中 - SDGs KYOTO TIMES

2022.01.22

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ハイムーンこと高月紘先生の環境漫画にてSDGsを読み解く展覧会を、「ことす」にて開催しています。学校という造りや雰囲気を活かし、京北ならではの贅沢な木材に映える展示となっており、ここでしか味わえないハイムーン展となっております。

無数のハイムーン作品から、SDGs17目標を考えることをアシストしてくれる約100点を、先生ご自身にも監修頂いてセレクトし、アップサイクルによる額装で工夫を凝らした展示となっています。また、未公開作品や立体作品、これまでの出版物のアーカイブなどもあり、見応え満点です。是非「ことす」に足をお運びください。

 

◆展示期間:~20223月末(予定)

◆場所:ことす(https://www.kotos-kyoto.jp/)全館ジャックしています!

◆協力:J.E.E.日本環境保護国際交流会

◆見学方法

1)イベント開催時(2/26及び3/26の京北めぐる市、3/713の京都大学超SDGsシンポジウム)ご自由に見学可能です

2)見学予約(平日10-17時)も可能です。日程に余裕をもって、ことす事務局までお問合せください。

住所:京都市右京区京北周山町下寺田11 元京北第一小内

電話:075-748-1986

メール:kyoto.satoyama1@gmail.com

 

◆ハイムーン先生より、京北でのハイムーン展に寄せるメッセージ

このたびは、京北でハイムーン展を開催していただき嬉しく思います。ハイムーン氏は40年ほど前から、環境に関する一コマ漫画や環境カレンダーの制作を行ってきました。その思いは、できるだけ多くの人に環境を守ることの大切さを気づいてもらいたいとの願いです。今回の京北でのハイムーン展はSDGsの項目に関連したイラストを展示しています。ぜひ、ハイムーン展を通して環境やSDGsのことを考えていただければ幸いです。

 ◆片木孝治(本展企画/ことすクリエイティブディレクター)からのメッセージ

昨年末にオープンした「京都里山SDGsラボことす」は、2030年のSDGs17目標の達成を目指して開設されました。はじめての打ち合わせで、このことすを立ち上げられた浅利美鈴先生から、「高月紘先生(ハイムーン先生)の展覧会を開催しよう」とのお話を受け、既にSDGsに取り組んでいる人々や、取り組みをはじめようとしている人々に、これから、私たちがどのようにSDGsと向き合えばよいかを発信したい・・・というメッセージをいただいたように感じました。

高月紘先生(ハイムーン先生)は、1982年より月刊廃棄物に連載されてきた漫画ゴミック「廃貴物」など、約40年前からごみ問題を切り口に、様々な環境に関する問題や課題を1枚の漫画におさめてこられました。『 Think Global Act Local 』高月先生の漫画にも出てくるキーワードですが、私たち一人一人の意識や行動が、地球規模の気候変動を誘発。その影響が国や人、世代といったところに格差を生み、人類の持続可能性を狭めはじめています。

本展では、高月先生の作品をSDG17項目毎に展示。十数年前から現代を予見し、その解法を示唆されてきた漫画をご紹介しています。皆さまには、高月先生の知見がいっぱい詰まった「ハイムーンの世界」を目にして頂き、未来に向けた行動再考の場にして頂ければと思います。

 

内藤 正明(京都大学名誉教授)先生からのメッセージ

2021年淡路島にてハイムーン展をされた際に内藤正明先生が記されたものです。2022年に行われた内藤先生と高月先生のトークイベントは、こちらよりYouTubeにてご覧いただけます。https://www.youtube.com/watch?v=wGnjNcD7D70

高月先生の「環境まんが」について

このマンガの作者である「高月紘 先生」は、京都大学教授として40年近く環境工学の研究・教育に携ってこられました。その傍ら、「ハイムーン」の筆名で「環境まんが」を描いてきたという、工学博士であり日本漫画家協会会員という異色の方です。

漫画というのは風刺が肝です。環境問題とは“人の欲望がもたらす社会への負の部分の現れ”なので、その本質を描こうとすると、当然厳しい社会批判になります。 しかも、その負の部分は、「物言えぬ弱者」(つまり「自然界の動植物」、「社会的弱者」、そして「将来世代」)に集中的に現れます。なので「環境まんが」は、強者への批判・糾弾と弱者へのシンパシーを合わせ持つものになります。

その鋭いトゲの部分を、ハイムーン先生は、お公家さん風の温厚な風貌通り、ほのぼのと表現され、その眼差しの優しさ暖かさが見る人の心に届くのでしょう。また工学博士として、現代の技術が持つ矛盾や欺瞞を的確に、しかしユーモアに包んで表現される絵は、まさにハイムーン先生の真骨頂です。

高月先生の同僚としてもう60年余のお付き合いですが、二人が還暦を迎える頃に、これまでの漫画の代表作を選んで私が解説をし、「マンガで学ぶエコロジー」という本を出版しました。これは重版を重ねる人気でした。今回の原画展は、先生の了解を得て私が選んだ傑作集のほんの一部です。“くすっと”笑いながら、それが意味する背景にまで思いを馳せていただけると、企画者一同としては望外の喜びです。

 

◆主催者(浅利美鈴 京都大学)からのメッセージ

高月紘先生ご自身及び漫画に出会って20年以上が経過しました。

出会った当時、大学4年生になろうとしていたころ、私は京大ゴミ部という学生団体を立ち上げ、京都大学をエコキャンパスにしたい!と奮闘しておりました。ですが、そう簡単に動くものではありません。無力感に苛まれる中、先生の漫画に出会い、衝撃を受けました。自分たちは環境原理主義者であり、社会を変えるためには、多様な方々の価値観を受け入れ、変容に伴走しなければならない・・・目からうろこで、価値観が大きく変わりました。

一枚の漫画が持つ力のすごさ・・・ですが、それも当然のこと。一枚一枚の背景・根底に、先生の大変貴重なご研究やご活動、それらを通じて得られたご経験やお考え、想いが深く、重く、あるのです。

今、空前の環境・持続可能性ブームが訪れています。そのような中で、高月先生が30年以上前に描かれた世界や課題が突きつけらているように感じることがあります。なんという先見の明・・・改めて、感嘆しながら拝見しております。

遅ればせながらですが、先生の描く世界に向けて、私たちは大きく舵を切らねばなりません。迷いがあれば、先生の作品集に、何かしらの答えがあるはずです。みんなでハイムーンの世界へ!

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「京都超 SDGs コンソーシアム」

SDGs先進都市である京都市をフィールドに産学公が連携し、SDGsの達成に向けてともに考え、行動し、発信する「京都 産学公 SDGs プロジェクト」が2019年6月27日に発足しました。
プロジェクトを推進し、SDGsの社会実装を目指すために「京都超 SDGs コンソーシアム」(京都大学、京都市、リコー、JT、安田産業、ソフトバンク、ecommit、セブン&アイ・ホールディングス、三洋化成工業)を立ち上げ、京都大学における資源循環や省エネ・創エネに関する取り組み、人口が減少している中山間地域の維持、持続可能性・SDGsをテーマにした教育プログラムの開発等、SDGsの社会実装を目標とした取り組みやシンポジウムや博覧会等による発信・情報交換を行っています。

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