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「地球環境ユースサミット2023 in Kyoto」開催報告&4月の議論発信 - SDGs KYOTO TIMES
京都から世界にSDGsを発信する情報プラットフォーム《SDGs KYOTO TIMES》。1,300年の歴史を持つ京都は、町や暮らしを持続させる知恵の宝庫です。各所で始まっている「次の千年に向けた京都のSDGsの取り組み」を発信しています。
2023.05.02
地球環境ユースサミット2023 in Kyoto 開催報告
2023年3月21日から23日の3日間、オンラインと京都市京北地域(あうる京北)において、初となる地球環境ユースサミットを開催しました。1カ月足らずの募集にも関わらず、世界15カ国以上から、約200名の高校生を中心としたユースの参加が得られました。日本からも、北海道から中国・四国地域まで、全国からの参加となりました。
参加者は、プログラムに先立ち、1997年にCOP3が開催された国立京都国際会館を訪問し見学しました。環境問題を語る上で重要な場所である京都国際会館を、実地で見学できたことに感銘を受けたという感想が多数寄せられました。
プログラム開始冒頭には、酒井伸一先生(京都大学名誉教授、京都高度技術研究所) より激励メッセージを頂いた後、共催者である京都府の山下晃正副知事との対話の時間をもち、持続可能性についての考えを深めました。また、アイスブレイクなども交えて、場を温めつつ、その後みっちり議論を行いました。議論の合間には、日本環境省からの特別講義、インドやウクライナの研究者からのメッセージも寄せられました。当初は、英語の議論に戸惑う場面も見られましたが、留学生や社会人を含むメンターの後押しもあり、積極的に発言する姿が見られました。
今回の議論のテーマは、炭素中立、資源循環、生物多様性、ダイバーシティ、SDGs や持続可能性、持続可能な暮らしの大きく6つとし、事前にリーダーや希望テーマを募り、事前学習素材を提示し、当日に臨みました。参加者同士の対話と議論を通して、これらの6つのテーマからさらに細分化したテーマをそれぞれに定めて、数人のグループごとにさらなる議論の深掘りが行われました。グループによってはオンラインで海外の高校生と積極的に議論を展開している人もいました。
小テーマによって議論内容は様々でしたが、各々異なるバックグラウンドをもつ同世代での深い議論は、参加者にとって今までにない経験となったようです。
①炭素中立 | ・カーボンニュートラルの教育 | ④ダイバーシティ | ・文化の多様性 |
・カーボンニュートラルと里山 | ・トランスジェンダー | ||
・バイオエタノール | ・ジェンダーバイアス | ||
②資源循環 | ・プラスチック分別 | ・ダイバーシティの教育 | |
・食品ロス | ⑤SDGs | ||
・木材 | ⑥持続可能な暮らし | ・発展途上国の水問題 | |
・途上国と先進国 | ・多文化共生 | ||
③生物多様性 | ・生物多様性と教育 | ・食品ロス | |
・生物多様性 | |||
・外来種 | |||
・違法漁業 |
環境広場ほっかいどう2023
2023年4月15日には、G7札幌環境大臣会合記念イベントである「環境広場ほっかいどう2023」において、議論内容のステージ発表を行いました。参加者の中から5名の有志の参加者が会場である札幌ドームまで訪れ、自身が議論したテーマの内容をシェアしました。また、オンラインで会場と繋いで、インドから1名の参加者が発表を行いました。
発表内容は以下の通りです。
- 「カーボンニュートラル」 代表:椎津アンジェリカさん(東京学芸大学附属国際中等教育学校6年)
- 「資源循環・途上国と先進国」 代表:Deepak Raamさん(インド・Isha Home School 3年)
- 「生物多様性と教育」 代表:前田愛琉さん(札幌市立札幌開成中等教育学校6年)
- 「文化の多様性」 代表:平山由真さん(札幌市立札幌開成中等教育学校6年)
- 「SDGsとの向き合い方」 代表:久米楽人さん(広島県立世羅高等学校3年)
- 「発展途上国の水問題」 代表:辻真佑季さん(私立関西大倉高等学校2年)
各々の発表の後には、進行役を務めてくださった気象予報士の菅井貴子さんから、一言ずつコメントと質問が投げかけられ、参加者もしっかりとした受け答えをしていました。
ステージ発表の様子はYouTubeでも同時配信されました。以下から当日の様子がご覧になれます!
SDGs問答【ユースと世界へ「Are You Sum?」】
続く2023年4月22日には、京都里山SDGsラボことすから毎月配信されている「SDGs問答」のシリーズ33回目に、【ユースと世界へ「Are You Sum?」】をテーマに対話を行いました。
京都府副知事の山下晃正さん、一般社団法人HAPPY EARTH代表理事の小川孔一さんと、多様性あふれる世界において、どのように調和を図りながら、個性をプラスしていくか、京都の歴史やダイバーシティ対応の取組、若者との対話を通じて探りました。
地球環境ユースサミット2023 in Kyotoの参加者からの発信として、以下の5名が簡単な発表を行い、じっくりと対話を行いました。対話の内容は深く広く展開され、今後の活動にも繋がるヒントが得られたのではないかと思います。
- 「カーボンニュートラル」 代表:椎津アンジェリカさん(東京学芸大学附属国際中等教育学校6年)
- 「資源循環・紙ロス」 代表:武村菜々美さん(神戸市立葺合高等学校3年)
- 「生物多様性と教育」 代表:新谷斎生さん(京都府立南陽高校3年)
- 「食品ロス」 代表:中澤美香さん(京都市立京都工学院高等学校3年)
- 「発展途上国の水問題」 代表:有田芽以さん(私立京都文教高等学校2年)
この他にも、質疑に1名が参加し、聴講していた参加者は10名程度でした。以下から当日の様子がご覧になれます!
今後の地球環境ユースサミットは、2025年の大阪・関西万博に向けて展開していきます。2024年夏に向けた英語による議論を通じた年間プログラムを、9月開講(予定)・翌年8月修了として進めていきます。なお、このプログラムの募集要項は6月中旬に本ウェブサイトにアップロードする予定です。詳しくは以下のページにも記載しております。
https://eco.kyoto-u.ac.jp/?p=8909
京都から世界にSDGsを発信する情報プラットフォーム《SDGs KYOTO TIMES》。1,300年の歴史を持つ京都は、町や暮らしを持続させる知恵の宝庫です。各所で始まっている「次の千年に向けた京都のSDGsの取り組み」を発信しています。