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【開催報告】“京北きものdays inことす” - SDGs KYOTO TIMES
京都から世界にSDGsを発信する情報プラットフォーム《SDGs KYOTO TIMES》。1,300年の歴史を持つ京都は、町や暮らしを持続させる知恵の宝庫です。各所で始まっている「次の千年に向けた京都のSDGsの取り組み」を発信しています。
2022.12.16
12月10日(土)・11日(日)の2日間、京都里山SDGsラボ(ことす)にて、“京北きものdays inことす”を開催いたしました。
約40名の方にご来場いただき、約20着の着物のセットを譲渡することが出来ました。
ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。
“京北きものdays inことす”は、京都着物企画のKistoryとエコ~るど京大が共同で企画し、寄付で集まった家庭のタンスに眠ってた着物を若い世代へと引き継ぐイベントです。
実際に着てみてもらうことで、ファッションから始めることのできる資源循環アクションを認識して頂くと同時に、着物という伝統文化の魅力を知り、身近に感じてもらえる場を作ることを目的として行われました。
参加者はまず、事前に用意された着物と帯、帯揚げ、帯締め約50セットの中から好みの物を選びます。セットはあくまで目安の為、組み合わせの変更は可能なので、納得のいく組み合わせを探すのに、スタッフと相談しながら1時間以上悩まれる方もいらっしゃいました。
気に入る組み合わせが決まったら、着付け教室で着付けを学びます。今回は着せてもらうのではなく、自分で着られるようになることが目的なので、じっくり時間をかけて着付けを教わります。分からないことは質問をしてもらいながら、丁寧に指導できるようになるために、スタッフは事前に着付けの講習を何度も受けて勉強をしました。
着付けが終わったら、着物を着たまま1日過ごしてもらいます。歩く、座る、食事をする、お手洗いに行く、日常の動作が着物を着ているとどのように変わるのか、着崩れにはどのように対応するのか等も体験していただきました。
また、イベントでは着付け教室だけでなく、悉皆屋の寺村さんによる着物のお話や、アップサイクル教室も実施いたしました。
着物のお話では、いかに着物が無駄のない作り方をされた衣料であるのか、手入れをすることで長く利用することのできる素晴らしい服飾文化であること等を、悉皆屋のお仕事の例を交えながらお話していただき、皆さま感心してお話を聞いておられました。
アップサイクル教室もイベント終了間際まで作業に没頭する方がいたり、アップサイクルを目的に来る方がいたりと、好評でした。
一日を着物で過ごした最後には、寺村さんによる着物のお手入れの話を聞き、譲っていただいた着物を大切に使っていく方法を学びました。
参加者の中には、「意外に快適だった。」「思っていたよりも動ける。」等、実際に着てみる前と着物に対するイメージが変わった方も多くいらっしゃり、「今後も着物を継続して着てみようと思いますか?」とのアンケートには8割以上の方が「はい」と回答されていました。
参加者の数は決して多くありませんでしたが、一人一人の方とゆっくりお話のできるイベントとなり、アンケートで9割以上の方に「とても満足」と答えていただける満足度の高いものになったのではないかと思います。
最後になりましたが、今回の“京北きものdays inことす”の開催にご協力いただきました全ての皆さまに心から感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。
京都から世界にSDGsを発信する情報プラットフォーム《SDGs KYOTO TIMES》。1,300年の歴史を持つ京都は、町や暮らしを持続させる知恵の宝庫です。各所で始まっている「次の千年に向けた京都のSDGsの取り組み」を発信しています。