君が食べているご飯(食料)は誰が作ってくれている?【解説追加】
2016.03.22
君は今日どんなお昼ご飯を食べましたか?昨日の晩は?その食べ物、君が農家でなければ、食事代を払ったか食材を購入したはず。君のために誰がその食料を作ってくれたのだろう?一人前の動物は自分の食べ物を自分で調達する。君は養ってくれてきた親から本当に独立できたのか?さて、人間はいつから自分の食べる物を自分で作らなくなったのだろうか?まずはその経路、土から口まで、を知ろう!
ヒトは土を食べている
上のような図をみんなよく見るだろう、いわゆる食物連鎖だ。ヒトは糖質、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンを必須栄養素として、これらを食事によって摂取するが、この循環をよーく見ると、植物こそが大気や土壌の栄養元素を、ヒトが食べられる食料に変えているのだとわかる。農業は72億人の食料を作り出す大事業だ。しかし、ヒトの口に入る栄養素は、生産される食料のほんの一部だし、さらに食後数日以内には、摂取された栄養素はほとんどが体外に排泄される。もちろん、私たちは、生ゴミや排泄物、家畜の糞が微生物によって姿を変え、ふたたび植物の栄養素になることをアタマでは理解している。しかし、この理想的なサイクルが現代の地球環境の下で本当に稼働しているのか? ヒトの排泄物や食べないで廃棄した生ゴミに含まれるタンパク質が、これらを土壌に戻すだけで、堆積して微生物を作用させる(堆肥化する)だけで、そんなに簡単に作物の栄養素に戻るのか? 地球人口を支えるアンモニア化学肥料が、空中窒素から莫大な化石エネルギーを消費して製造されることを思い起こすなら、その逆反応がそれほど簡単に起こるはずもないことは簡単に想像できるだろう。ノーテンキな有機農業に鉄槌を下しアタマを使う循環型農業を創始せよ。