2021年12月4日(土)、第2期京都大学SDGsリーダー育成プログラムの生徒たち及び京都大学地球環境学舎の集中講義参加者が京北地区にて茅刈り実習を行いました。
午前中は茅場を訪問し、茅刈りを体験しました。参加者はみんな初めての体験で、京北で茅葺屋根住居にお住まいの河原林さんが丁寧に指導してくださいました。自分より背の高い茅を鎌を使って刈っていきました。午後から刈った茅は束にしてまとめ、河原林さんのお宅で乾燥させるためトラックいっぱいに積み込み、茅干しを行いました。その後、茅葺屋根の見学させていただき、京北山国地域の歴史や茅葺屋根の良さについてお話しいただきました。
受講生からは以下のような感想が寄せられました。
初めての茅狩りはとても楽しかったです。束を結ぶ時に、茅はススキだけど結ぶのはしなやかで丈夫な藁を使う。蔓は丈夫そうでも、茅葺きの時に交じると雨漏りしやすくなるから取る。といった、細かな違いや拘りが沢山あり、昔の人の知恵の詰まった伝統なのだと強く感じました。また、屋根がいっぱいになったら家の半分葺くという感覚や、藁を繋いでロープを作るといった考え方は生活して染み込ませていくもので、伝承していかないと途切れてしまうものだとも感じました。結び方一つにも用途によって様々な工夫が詰まっていて、今回の学びから少しでも継承していけたらと思います。(大阪府立北野高等学校・関愛子さん)
今回初めて茅刈りをしてみて、大変な作業だということを実感することができました。最初の方は上手く刈ることができませんでした。ですが、だんだん慣れていって最後の方は最初よりも上手く刈ることができるようになりました。私は、千葉県に住んでいて滅多にこのような体験をすることができません。なので、すごくいい機会でした。もし、将来茅刈りのようなイベントに参加することになったら、今回の経験を活かしていきたいと思います。