生態系から生き物の「美しさ」を考える
2016.03.22
生物学の根源的な問いは「生命とは何か」である。その探求は分子、細胞、個体、個体群、群衆、生態系と様々な視点から「見る」という行為によって為されてきた。このように生物学は「見る」学問であり、その対象である生き物は多くの者を魅了し、時には「美しさ」を我々に感じさせる存在だった。この「美しさ」を今回は生態学と環境学を通して(そして哲学や美学、倫理学を交えて)考察することで、「美しい」という感情が想起する際に思い描く生態系がどのようなものかを考えてみたいと思う。