●京都大学の二酸化炭素排出量
京都大学では、主にエネルギー消費に伴い、大量の温室効果ガスが排出されています。京都市内で5本指に入る二酸化炭素の排出事業者でもあります。
グラフ(図1)には、京大4キャンパスにおける1990年(平成2年)から2008年(平成20年)の推移を示しました。これによると、京都議定書の基準年である1990年に比べて、現在ほぼ倍増していることがわかります。また、床面積あたりでも増加しており、近年のOA機器の普及や高性能化、施設・設備や研究活動の変化が原因と考えられます。
※CO2排出係数は全て、電力:0.366kg-CO2/kWh、ガス:2.28kg-CO2/m3、重油:2.71kg-CO2/L、灯油:2.49kg-CO2/Lとした
●京都大学の二酸化炭素排出量削減目標
この実態を受け、2007年度に削減目標を設定しました。それは、床面積あたりの二酸化炭素排出量(及びエネルギー使用量)を、毎年2%、5年間で10%削減するというものです。なお、2%のうち1%はハード対策(設備改修や設備投資など)で、1%はソフト対策(構成員の環境配慮行動)で達成することとしています。
●京都大学の二酸化炭素排出量削減に向けた取り組み
削減目標達成に向けて、様々な取り組みを行っています。ここでは、大きな2つの試みをご紹介します。
1.環境賦課金制度
ハード対策の実施を確実にするために、2008年度から「環境賦課金制度」を導入しました。これは、前年度のエネルギー等使用量に応じて各部局より原資を集め、全学合計額と同じ額を大学本部からも出し、あわせて省エネ投資を行うというものです。現在、削減効果や各部局の意向を検討して、設備改修や運用改善等を進めているところです。
環境賦課金制度告知ポスターのダウンロードはこちらから(PDF 738KB)>>
2.環境配慮行動の促進
ソフト対策については、研究等のアクティビティレベルを維持しながらも相当な削減(約1割削減)が可能であることを示すために、「京都大学環境配慮行動マニュアル ~研究室・脱温暖化編~」を作成しました。これは、日めくりにして配布も進めております。 また本サイトも、多くの方々の理解や参加を得ることを目的としています。「エコ宣言サイト」では、「環境配慮行動マニュアル」の中のいくつかの行動をあげており、現状の取り組み実態や今後の意向をチェックすると、どれくらいの削減効果があるか試算できます。
※この環境配慮行動は、本サイトのトップページでも日替わりで紹介しています。
また、日めくり版も配布しております。
●その他の環境負荷やより詳しい情報は、環境報告書などをご覧ください。
京都大学環境報告書(2006 – 2011)ウェブサイト >>