3月1日の午後、京都市国際交流会館において、SDGs パブリックフォーラム in 京都「SDGs で描く京の未来」が、京のアジェンダ21フォーラムの主催にて開催されました。官民学の取り組みを紹介するなかで、ユースの取り組みとして、「京大持活(じかつ)プロジェクト」の活動内容を発表させていただきました。テーマ別討議でこれから将来を担うユースがSDGsに取り組む意義について様々な方々と話し合うことが出来ました。
本企画は、同日直前の時間に同会場で、国際協力や地球規模課題に取り組むNGOと外務省が政策対話を行うNGO・外務省定期協議会「2017年度第3回ODA政策協議会」が行われ、SDGsに詳しい政府やNGOの関係者も多数されました。
――― 感想 ―――
全体のキーノート(基調講演)では、京都市におけるレジリエントシティの取り組みの事例を取り上げていた。そこでは、持活のMTと同様にresilience の直訳が日本語としてうまくできないというジレンマの中で京都市なりに解釈をしてSGDsに取り組む姿勢が感じられた。その中でも特徴的なものが、レジリエンスな社会が市民の成長の場となるという考えのもとで京都市の基本構想を作成していることだ。これは、人口減少のさなかにある日本・京都において町づくりをしながら経済成長、あるいは市民の幸福度の向上を図るという考えが根底にあるようだ。いずれにしろ、災害に強い町、環境に優しい町、人が育つ町という様々な目標を達成すべくレジリエンスをキーワードにして取り組んでいることが分かった。
ユースの取り組みでは立命館大学Sustainable Weekの取り組みについてプレゼンを聞いた。何度か発表を聞いたことがあったが、ここが素晴らしいのは17項目それぞれに諸団体をあてて取り組んだ企画を、発表する場に応じて毎回クローズアップする団体を変えて内容を少しずつ変えている点であると思う。今回は次年度の実行委員会の委員長となる方も参加した上で、構内緑化の取り組みについてプレゼンがあった。その他にも、学内の緑地に関する意識調査をはじめ持活がしたいと思っていることを先にしていると感じる点もあった。次年度の立命館大学のテーマが食であることから、エコ~るど京大のテーマと関連があり注目すべきではないかと思う。持活の発表は、年度内の活動の総括である。一つ完成形を見せることが出来たので、これまでの発表内容よりも伝えやすく、また聞く側にも分かって頂けた気がした。新入生用のリーフレット(SDGs17ゴールに応じたおススメの行動や学び方を取りまとめたもの)を持っていけるとよりよかったと思う。
全体を通じて感じたのは、行政や企業からも参加者があったことでそれぞれの規模に応じて多種多様な形でSDGsに取り組もうとしているということだ。それを踏まえて、我々の持活も身の丈にあった、あるいは少し背伸びをした取り組みをできたらよりいいと思う。
文責:上田知弥