【団体概要、活動紹介】
私たちは「農薬を減らした農業は可能である」を合言葉に日々活動を行う自主ゼミで、現在学生など10名前後が活動をしています。
私たちは毎週行うゼミの他に、和歌山にある「省農薬ミカン園」と私たちが呼んでいるフィールドでの調査、そのミカン園で取れるミカンの販売に関する活動を加えた三つの活動を中心にしています。毎週行うゼミでは農薬やミカン、遺伝子組み換え作物などに関して調べ、省農薬ミカン園ではミカン園の主である仲田さんの協力を得て病害虫、収量などの調査を毎年行っています。
省農薬ミカン園とは何か?省農薬とは国の決めた基準などに沿ったものではなく、努力で減らせるだけ減らしているということを指します。
農薬による死亡事故を経て、京大農薬ゼミは、農薬使用が全盛だった70年代から最小限の殺菌剤、マシン油、害虫ヤノネカイガラムシに対する天敵ヤノネツヤコバチを用いて省農薬を仲田さんとともに実践してきました。 病害虫、収量の調査もこの頃から絶えず行っております。ここで収穫されるミカンは省農薬ミカンとして販売しており毎年多くのお客様にお買い上げいただいております。 先述の通りこの販売にも農薬ゼミは関わっており、注文書発送や配達なども行っております。
30年以上続いた調査データをはじめとした膨大な資料とその時々の人々、調査から販売まで一年を通して見ることのできるフィールドと非常に恵まれた環境にあることからか、 決して大人数ではありませんが、京大農薬ゼミには様々な人間が集まっています。理系的な話ばかりでなく、販売から流通に興味を持ち調べる人もいます。 決して派手な活動ではありませんが京大農薬ゼミは省農薬ミカン園を通じて、農業、さらにその周囲の自然とそこで生きる人々を総合的に見つめ、思考しています。
農薬に対する世間的な考え方も農薬ゼミ開始時と今現在では大きく変化しましたが、京大農薬ゼミはこれからも農薬についてのみに留まらず日本の農業と自然環境、生活環境について学び続け発信していきます。
京大農薬ゼミは主に金曜日に活動をしています。活動場所はそのときにより異なりますので、見学、参加などを希望される方は一度ご連絡ください。学生のみでなく社会人の方なども歓迎いたします。
- noyaku@yahoo.co.jp
【連絡先(団体メールアドレス)】