COP24記念 DO YOU KYOTO?キャンペーンのご報告
文責:京都大学 土村萌、奥野真木保、京都造形芸術大学 三好拓真
2018年12月にポーランド・カトヴィツェにて、気候変動枠組条約第24回締約国会議(COP24)が開催された。難航したものの、一定の合意に達したことは、まだ皆様のご記憶に新しいことだろう。このように国と国との調整は、政治的要素を含めて、様々な交渉が必要となり、重要ではあるが、時に停滞してしまう。他方、その停滞に巻き込まれず、地に足をつけて着実に推進していくための取り組みもあり、その代表例が自治体間や、民間の交流や協働である。
この度、私たちは、COP24開催を記念し、ポーランドと日本・京都との協働プロジェクト「DO YOU KYOTO?キャンペーン」を、産官学連携で展開した。ポーランドでの展開については、こちらをご参照頂きたい。精力的な活動により、DO YOU KYOTO?が京都以上に浸透したかもしれない。また、11月末には、ポーランドからの訪問団が来られ、東京及び京都で、記念コンサートを行った。京都での取り組みは、ポーランド同様、5月からスタートし、COP24開催直前まで継続した。特に、梅小路小学校、安朱小学校、京都大原学院の生徒さん及び先生方、関係者には、大変お世話になり、私たちも多く学ばせて頂いた。この場をお借りして、御礼申し上げたい。これらをまとめ、後述するポーランド訪問時に持参した紹介資料は、こちらからご覧いただける。
★DO YOU KYOTO?についてはこちらへ http://doyou-kyoto.com/
さらに私たちは、12/3~12/9の約7日間、つまりCOP24開催期間中に、産官学連携メンバーでポーランドのワルシャワ、クラクフ、カトヴィツエの3都市を訪れた。この訪問も、DO YOU KYOTO?親善大使であるポーランドのカナさん(Katarzyna Michniewskaさん;Eko Cykl Packaging Recovery Organisation Inc.社長ほか)の協力により実現した。また、京都大学 浅利美鈴先生をはじめ、様々な環境問題に取り組む企業の方々や京都市の方とともに、現地企業やカトヴィツエ市の方々などとも交流を進めることができた。
カトヴィツエは石炭火力発電がいまだに主流であることもあり、多くの家庭や事業所の煙突から常に黒煙が出ている様子が見受けられた。これも印象が大きかった1つだった。まさにCOP24が行われていた中で、実際に各国、各都市で直面している環境課題であると感じた。2019年5月には、京都市で「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第49回総会が開催されるが、このポーランド訪問で得られた知見を活かし、DO YOU KYOTO?キャンペーンをより推進していきたいと考えている。
ツアー行程概要
12/3:フィンランド・ヘルシンキ空港経由でポーランド・ワルシャワに到着
12/4:(午前)ワルシャワ市内の環境取り組み視察
(午後)リサイクル工場見学と日本大使館訪問
(夜)現地主催の交流会
12/5:(午前)ショパンハウスにて日本とポーランドにおけるDO YOU KYOTO?キャンペーンの成果報告会
(午後)ワルシャワからクラクフに電車移動
12/6:(午前)SDGs研修として、アウシュヴィッツ強制収容所見学
(午後)COP24サイドイベントにてDO YOU KYOTO?キャンペーン発表
(夜)カトヴィツエ市主催の交流会
12/7:(午前)マンガミュージアム(日本文化会館)訪問
(午後)カトヴィツエ市Palace of Youthにて、教師向けシンポジウムとポスター展示、カトヴィツエ芸術大学訪問
(夜)キャンペーンのとりまとめを兼ねた報告会
12/8:クラクフ市内の環境取り組み視察
12/9:クラクフからワルシャワへ電車移動、フィンランド・ヘルシンキ空港経由で日本到着