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Goal13「気候変動に具体的な対策を」(上田知弥)

2020.04.16

学び

こんにちは、エコ~るど京大・白井亜美と申します。今回、このSDGsインタビューのテーマは「身近な多様性」です。幸か不幸か私たちは本当に一部しか世界を認識できません。だから考えも行動も「不十分ではないか?」という指摘から逃れることはできません。ですがそれでも「自分は一人前のひとりの人間だ」と思って、毎日生き、いろんなことを考えるのではないでしょうか。私たちもまだまだ未熟ですが、隣にいる人がどれくらい自分と異なる見方を持っているか、ここに少しでも触れていただけたら幸いです。

 

 

インタビュー日:2019年12月27日

回答者:上田知弥(京都大学工学部4回生/エコ~るど京大)

 

 

Q:Goal13「気候変動に具体的な対策を」の中で興味のあるテーマは何ですか?

 

環境問題を学びたいと思い大学受験をして、合格後に何かちょっと勉強してから大学に入ろうと思って手に取った本がたまたま温暖化懐疑論の本でした。それにIPCCの報告は情報操作をしておりグラフなどで温暖化が進んでいると見せかけているだけなどと書いてありました。最初は「ほんまか?」と思いましたが、それが嘘だという証拠も自分は知りませんでした。何が本当のことかわからないまま大学に入って授業を受けました。大学の授業では基本的に温暖化はあるというスタンスでした。印象的だったことは「CO2排出を今すぐ0にしても温度上昇が止まるまでにはタイムラグがある。しかも今でさえ平均気温が高く南極の氷が溶け始めている。溶ける状態の温度だから排出量が0になって温度上昇が止まったとしても気温は下がらず、異常気象や海水面上昇は止まらない。悪化はしないだけで前よりは悪くなった状態で高止まりする」ということです。それまでは排出量を0にして温暖化を止めれば(気候変動問題は)解決すると信じていた自分にとって衝撃的でした。

気候変動の解決はどこなのか?今増加している振れ幅を小さくしていくだけなのか、変わってしまったのを元に戻していくのか、とシンプルに疑問を抱いています。そうやって考えながら気になることを教えてもらえるかもしれないと思い、エコ~るどにも飛び込みました。

 

 

Q:SDGsが2030年までの目標達成を掲げていますが、この「気候変動の解決が見えない」問題は2030年へ向けてどうなっていくものだと想定していますか?

 

100%達成は無理だと思います。CO2が地球温暖化の原因だと仮定して話しますが、今の時点でCO2排出が削減されていない、努力はしていますがまだ足りていないですよね。(気候変動は)止まってほしいと思いますが、まだまだ気候が変動するポテンシャルがあるから少なくとも10年後という短期間では難しいのではないでしょうか。

 

 

Q:「気候変動の解決が見えない」問題に取り組むにあたって主体はどこにあると思いますか?

 

それは個々人全員ではないかなと思います。特定の誰かというわけでなく、地球に生きているという上では絶対にその地球の環境のなかで生きているわけだから一律に地球上に住む上では全員に干渉してくるのではないでしょうか。国の区別なく地球上に住む全員。どちらかというと例外が思いつかないですね。この話に関係ない人を考えてもすぐに思いつかない。自分も全員のうちの一人ではないかと思っています。

 

 

Q:上田さんはこのテーマに対してどのように向き合っていこうと考えていますか?

 

四六時中ずっと考えているというよりか、何かしら日常生活のなかで折に触れてそれをきっかけに今これどうなっているのかと考える、12月が暖かくていつもと違うなと思う、何かおかしいなと気づいて考えるのかなと思います。でも人にとっても気候変動の感じる幅が違っています。例えば、10年前と比べて夏が暑くなったとか紅葉が遅くなったとかいろいろ思うけど、それは自分の親の世代だったらもっと強く思うはずです。夏の気温で35度なんてありえないという状態からいまや40度が当たり前になっている、その人たちにとっては夏の気温が+5℃になったわけです。自分的には+3℃でしょうか。今生まれてきた人にとっては今しか知らないから、ずっと40℃がこの先続いたとしたらその人たちにとって気候変動してないということになるのでしょうか?その人たちにとって知っている範疇ではずっと気候は同じですよね。そう考えるとどれが正解ということもないと思うのでどう思うか、おのおのどこまで変えたらいいと思うかが違うと思います。

 

 

Q:そのテーマに向き合ったときに「SDGs」はどのように関わりそうですか?気候変動問題はSDGsが逓減されるずっと前から重要トピックとして扱われてきたわけですよね。

 

SDGsは割と遠いですね。最初SDGsを見て「地球温暖化」じゃなくて「気候変動」なのか、温暖化よりも大枠の気候変動の方が大事なのかと思いました。Goal13は数値込みの目標が書いてないし、ぼんやりと、ざっくりとしか書いてないのではないでしょうか。他のゴールの方が割と到達ゴールがはっきりしていると思います。気候変動はそれを達成したからからゴールではなくて最低限しなければならないことが書かれているという感じがします。他の番号のGoalが階段の頂上を表しているとするとGoal13は階段の一段目のような感じがします。「対策を講じる」であり「解決する」と書いてない

ただSDGsを見て今までぼんやりとみていたことがこういう問題になっているのだと知ることができたと思います。具体的にアクションを起こすかどうかは別にしてこういう問題があると知ったときに自分が興味を持たせてくれるきっかけになるのではないでしょうか。

 

 

Q:最後に、Goal13を一言でいうと何ですか?

 

「急ブレーキは、かけられない」

 

気候の変化をどこまで感じて戻そうとするかは人それぞれです。けれども気候変動は対策を取ってから結果が出るまでのタイムラグが長く、止めようと思った時に急に止まる、止められるものではありません。だからこそ、今から手を打つ必要があるのではないか、ということです。

 

 

 

(以下白井よりコメント)

ありがとうございました。

夏暑くなった、冬が暖かくなったといったことはよく聞かれることですし、何気なく思ってしまいます。しかしこの違和感は人によって違う。私の祖母も「昔は真夏に30℃を超えたときはとても暑い日だと感じた」と話していました。今では30℃で驚くなど考えられないことですが…。無意識に温暖化に対して危機感を持つことはできますが解決の道筋を想像できる人、ましてや10年後までに温暖化と解決する、気候変動問題を解決するといったことを具体的に想像できている人はかなり少ないのではないでしょうか。SDGsのぼんやりとしたGoalを眺めるようにそれがどういうものなのかよくわからない危機感、恐怖を抱くこと、その感情をある集団、ある社会の中で共感しあうことはとても簡単ではないでしょうか。そして自分も周りに遅れずに環境のことを心配できているというある種の安心感に浸ってしまえるように思います。しかしただただ心配するだけなのは、私は自分の人生が何か詰まらなく思えてしまう気がして何か駆り立てられるように考え続ける自分でありたいと思うのです。しかしこれといって活動しているわけでもない、日常の学生生活を送るなかで私はどのように振舞うべきなのか今見つめなければならないと強く思いました。

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