京都大学SDGsリーダー育成プログラム(SPARKU)第3期の中高生9人が、2022年10月29日にさすてな京都で実地研修を行いました。今回の実地研修は「京の町とSDGs」をテーマに、主に廃棄物に関するSDGsの取組みを学ぶことを目的として実施しました。
いざ、さすてな京都へ
はじめに、さすてな京都の職員の方から京都市のごみ事情に関する講義を受けた後、約60分の工場見学を行いました。職員の方の説明を受けながら、最先端の技術で行われているごみ処理の流れを追っていきました。やはり現場を目の当たりにする効果は大きく、30mの深さがあるごみピットや巨大なクレーンがそこからごみを回収して焼却炉に入れる様子を見て、その大きさに驚いていました。また、工場見学の随所で、今現場で困っていることを話していただいたり、ごみ処理技術は向上しているけれどもまずごみを出さないことが必要というメッセージが出てきたりしていました。この工場見学が、中高生たちにとってごみとの関わり方を再考するきっかけになって欲しいと思っています。
職員の方から説明を聞いている受講生たち
工場見学の後は、職員の方と合同で海ごみの発生要因と対策を考えるワークショップを行いました。実際に拾われた海ごみを一つ選び、その裏にあるストーリーを想像するワークで、中高生の自由な発想から広がるストーリーはどれも面白いものでした。ありふれた海ごみでも人によって描くストーリーが違い、対策も変わるので、もう少し時間を取ってお互いにアイデアを出し合えたらより良かったと思います。
海ごみワークショップの様子
参加した中高生からは、「ごみの処理というと様々な偏見を持ってしまいがちだが、あれらが全て、もともとは私たちの日常にあったものだったのだと思うと、ごみを捨てることに対して責任を感じて、ごみ問題もひとごとではないなと思った」「最先端の科学技術がごみの処理に活用されているという事を知りました。この科学技術に頼らなくてもいいごみを減らす暮らし方が必要だと改めて感じました」といった感想が出てきており、ごみ問題を身近に感じてもらうことが出来ました。
最後になりましたが、今回の実地研修にご協力いただいたさすてな京都の皆さまに感謝の意を表します。誠にありがとうございました。