京大ブルーシーフード検定 (2月14日出題分)
問題と正答
Q1. アカガレイ(ブルーシーフード2016-2017認定)に関連して、しばしば混同されるヒラメとカレイの二者にまつわる話として、不適切なものを1つ選べ。
①眼が上になるように置いたとき、頭が左向きなら「ヒラメ」、右向きになるものが「カレイ」であり、これは万国共通である。
②食性の違いから、「カレイ」はイワムシやゴカイを食べるため歯は小さく、「ヒラメ」はイワシやアジを食べるため鋭く大きな歯を持つ。
③一般に現代では「カレイ」より「ヒラメ」の方が高級魚とされているが、江戸時代では「カレイ」の方が美味で高級魚とされていた。
④東北日本海沿岸では「カレイ」のことを「くちぼそ」と呼び、瀬戸内沿岸では「ヒラメ」のことを「おおくち」と呼ぶ。
正答:①
Q2. 日本近辺で捕獲されるビンナガ(ブルーシーフード2016-2017認定)の生態に関して最も適切なものを1つ選べ。
①赤道を越えて南太平洋まで回遊する。
②産卵場は台湾、ルソン島〜ハワイ諸島近海で、産卵は9〜10月といった秋に最も盛んである。
③移動・回遊の範囲は、太平洋東部〜中央部である。
④6歳魚になると、産卵のため大規模な回遊は行わない。
正答:④
Q3. スズキ(ブルーシーフード2016-2017認定)に関する記述として不適切なものを1つ選べ。
①沿岸性が強く、汚染された内湾にも適応できるため、高度経済成長期にはPCBや水銀の汚染を受けた。
②魚類、イカ類、エビ類、ゴカイ類などを食べるが、特に魚類をよく食べるので、エビ餌を使った伝統的な釣り方の他、ルアー釣りも盛んである。
③大型で精悍であり釣りの際には動きが非常に激しいのみならず、鰓が剃刀のように鋭く料理の際にも切り傷の注意が必要である。
④出世魚の代表格で、幼魚〜若魚のうちには体の背側に1本の縦縞が入っており、これゆえにタイリクスズキと間違えられやすい個体もいるが、成体になるにつれて消え失せる。
正答:④
Q4. ウルメイワシ(ブルーシーフード2016-2017認定)の漢字表記として最も適切なものを1つ選べ。
①潤目鰯 ②売目鰯 ③瓜目鰯 ④売芽鰯
正答:①
Q5. カツオ(ブルーシーフード2016-2017認定)の漁法と漁獲量(平成27年)に関する記述のうち最も適切なものを1つ選べ。
①カツオ一本釣り(遠洋)漁獲量1位の都道府県は静岡県である。
②カツオ漁獲量1位の高知県の漁獲量は,2位の静岡県と3位の三重県のそれを合計したものよりも多い。
③カツオ一本釣り(遠洋)漁獲量における,静岡県が全国に占める割合は,25%に満たない。
④カツオの漁獲量のうちカツオ一本釣り(遠洋)漁獲量が占める割合は25%以上ある。
正答:①
Q6. するめはイカタコの内臓を取り、開いて干したものであるが、一番するめと呼ばれるものの原料として最も適切なものを1つ選べ。
①スルメイカ ②ケンサキイカ ③アオリイカ ④モンゴウイカ
正答:②
作成:エコ~るど京大、協力:京都水族館 下村館長ほか