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東京農業大学の取り組み(No.4)

2010.02.13

学び

東京農業大学は学生総数約12000名を抱え、世田谷キャンパス、厚木キャンパス、オホーツクキャンパスの3キャンパスを有している。農学部、応用生物科学部、地域環境科学部、国際食料情報学部、生物産業学部から成る、農学系に特化した大学である。環境方針では、農学系の総合大学として「食料」「環境」「健康」「バイオマスエネルギー」問題に積極的に挑戦していかなければならないと謳っている。東京農業大学は2002年には世田谷キャンパス、2003年には厚木キャンパスとオホーツクキャンパスでISO14001を取得し、全てのキャンパスでISO14001の取得を達成した。「環境学生」を登録商標としているほど、学生の環境教育に注力している。今回この東京農業大学で特徴的な、学生への支援体制について紹介する。

2001年11月に、東京農業大学は創立110周年記念事業の一環として「新世紀の食と農と環境を考える世界学生サミット」を開催した。東京農業大学の日本人学生や留学生、姉妹校の学生が集まり、食や農、環境といった問題に関する意見交換や情報交換、議論を行った。13の国・地域から約3000名の学生が集った。2日間の議論の結果は「東京宣言」としてまとめられ、国内外へ発信された。2002年には、世界学生サミットの運営組織である世界学生フォーラムの設立へと到った。この取組みは文部科学省によっても高く評価され、2003年度から2006年度の「特色ある大学教育支援プログラム」の一つに採択されている。世界学生サミットは毎年継続して開催され、20カ国近い姉妹校からの学生が参加している。毎回の会議の成果は、東京農業大学出版会から書籍として出版されている。

2002年からは「東京農業大学環境実践学生大賞(エココン)」を実施している。これは東京農業大学の学生が行っている環境への取り組み、いわゆる環境活動を各人が発表し、コンテストとして優れた取り組みを表彰するものである。第1回開催をまとめた「環境学生のススメ」、第2回開催をまとめた「環境学生?実践のエコロジー」がそれぞれ東京農業大学編集の元に発刊されている。

 

参考文献

  • 東京農業大学 http://www.nodai.ac.jp/
  • 東京農業大学環境学生ネットワーク http://www.nodai.ac.jp/noukan/index.html
  • 東京農業大学ISO14001 http://www.nodai.ac.jp/iso/index.html
  • 東京農業大学世界学生サミット http://www.nodai.ac.jp/cip/iss/index.html

文責 根本潤哉(環境保全センター研究支援推進員)

 

 

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